事故に遭った老人を助けた女性のバイクが盗まれる=救助の隙を狙った犯行―湖北省武漢市

Record China    2013年1月3日(木) 14時24分

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31日、交通事故に遭って路上に放置されていた男性を、通りがかりの女性が助けたところ、女性の乗っていたバイクが盗まれる事件が起こった。写真は雲南保山市で行われた盗まれたバイクを持ち主に戻すイベント。

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2012年12月31日、湖北省武漢市の新洲区で、自転車に乗っていた60代前後の男性がバイクにぶつかって転倒した。バイクに乗った人物はそのまま逃走し、男性は頭から血を流して動かなくなった。荊楚網が伝えた。

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通行人は誰も老人を助けようとせず、一旦は助けようとした近所の店の店主も、老人が自力で動けないために諦めてその場を立ち去り、10数分間にわたって老人は車両の行き交う道路の中央に放置されていた。

この後、バイクで通りがかった張玉華(ジャン・ユーホワ)さんが、路上に倒れている老人を見つけた。バイクを路肩に止めて老人に声をかけると、後ろの方から「関わらない方がいいぞ、ゆすられるぞ」という声が聞こえた。しかし、張さんは構わず老人の手を取り「お子さんは?電話は持ってる?」と声をかけ続けた。

頭部にケガを負った老人は無言で、地面には壊れた携帯電話が2台落ちていた。張さんは自分の携帯を取り出して救急と交通警察に電話をした。数分後に警官と救急隊員が駆けつけ、老人は付近の病院に搬送された。

およそ8分後、通行人の一人が張さんに「バイクがなくなっていますよ」と声をかけた。見ると、路肩に止めたバイクがなくなっている。

「その時はヘルメットもかぶったままバイクに背を向けていたので、バイクを気にかける余裕もありませんでした」張さんは、諦めたような口調で語った。焦りのあまり、バイクのキーも抜いていなかったのだ。

張さんからの110番通報を受けた警察が捜査したところ、犯人は2人組の若い男性だということが分かった。派出所の警官も「正しい行いをした隙を狙っての窃盗とは」と憤慨している。現在、警察が現場付近の監視カメラの映像を手掛かりに犯人を追っている。

搬送された老人の命に別条はないことを聞いた張さんは「バイクを盗まれたことは腹立たしいですが、おじいさんが助かったようでホッとしました」と語った。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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