日本の学者「中国の改革開放は世界全体の発展を大きく後押し」

人民網日本語版    2019年1月18日(金) 22時40分

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中国の改革開放が成功を収めた最大の原因は、中国共産党が中国国民を指導して思想を解放し、実事求是で、時代の流れについていき、全てにおいて現実に基づき、平和で安定した環境を創造し、一意専心に建設と発展を図ったことにある。(文:加藤青延・武蔵野大学教授、元NHK記者。人民日報掲載)

1978年4月、大学の中国語学部を卒業した後に私はNHKに入局した。同年12月、中国共産党の第11期中央委員会第3回全体会議が北京で開かれた。中国語の分かる記者である私は、なおさらに奮い立つのを感じた。

1986年、私は初めて中国を訪れた。北京市中心部に着くや、私は街の至る所を通り抜ける自転車の「大軍」に驚かされた。速いスピードで走る自転車の1台1台に、中国経済の活力とエネルギーを感じた。その後、NHKの記者として3回、計10年北京に駐在した。最近も私は頻繁に中国を訪問している。それでも私は中国の発展のスピードに今でも驚きを覚える。日本では10年かけてようやく起きる変化が、中国の各大都市では1~2年で実現できる。

改革開放は中国の見出した正しい発展路線であり、中国国民に幸せで素晴らしい生活をもたらした。中国の人々は購買力が高まるに伴い、移動手段が自転車からタクシーや自家用車に変わった。若者の通信手段もポケベルから携帯電話、さらにスマートフォンへと変わった。日常のショッピングも交通や飲食も、スマートフォン上で少し指を動かすだけで完結する。改革開放によって中国は世界第2の経済大国となり、数億人の貧困脱却を実現した。今や多くの中国人が日本を観光に訪れ、日本経済にも新たな活力をもたらしている。

中国の改革開放が多大な成果を収めた原因に、多くの人は大変興味を抱いている。私は中国の改革開放が成功を収めた最大の原因は、中国共産党が中国国民を指導して思想を解放し、実事求是で、時代の流れについていき、全てにおいて現実に基づき、平和で安定した環境を創造し、一意専心に建設と発展を図ったことにあると考える。

各国の国情は異なるため、私は全ての途上国が同一の発展モデルを採用するべきだとは考えない。だが、実事求是で全てにおいて現実に基づく中国のやり方は学ぶ価値があり、各国ともに自国の国情に基づき、自らに適した発展の道を探るべきだと思う。

中国の改革開放は世界全体の発展を大きく後押しする役割を果した。1997年のアジア通貨危機の時も、2008年の世界金融危機の時も、中国は「最後の防波堤」として、世界経済の崩壊を阻止するために極めて重要な役割を果した。国際社会を見渡すと、近年様々な予測できない「ブラック・スワン」「灰色のサイ」的出来事が次々と生じている。だからこそ、国際社会は中国が平和で安定した大国として引き続き世界に対して重要な役割を発揮することを望んでいる。(編集NA)

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