王毅外交部長「中米関係が摩擦と溝で定義されてはならない」

人民網日本語版    2019年1月18日(金) 14時0分

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王毅国務委員兼外交部長(外相)がこのほど、中米国交樹立40周年について人民日報の単独インタビューに応じた。

王毅国務委員兼外交部長(外相)がこのほど、中米国交樹立40周年について人民日報の単独インタビューに応じた。人民日報が伝えた。

【記者】現在中米間は溝や敏感な問題をいくつか抱える一方で、各分野の交流や協力を今も進め続けている。双方はどのように互いの違いを受け止め、溝を適切に管理・コントロールすべきだと考えるか。両国はどのような分野で潜在力をさらに掘り起こし、中米関係の肯定的側面、協力的側面を拡大し続けることができるか。

【王部長】中米は社会制度、歴史と文化、現実的な国の事情が異なり、各自の利益と懸念がある。これは正常なことだ。国と国の間に違いがあり、溝があり、さらには摩擦があることは、必然的に対立へ向かうことを意味しない。重要なのは互いの主権と領土の一体性を尊重し、互いの社会制度と発展路線を尊重し、互いの歴史・文化と国の事情の違いを尊重することだ。溝や敏感な問題に建設的方法で対処し続け、「小異を残して大同につく」を基礎に一致点を集めて相違点を解消すべく努力し、中米関係が正しい軌道をそれないよう確保する必要がある。

中米関係における最も核心的かつ敏感な問題は終始台湾問題だ。「一つの中国」原則は中米関係の政治的基礎だ。この問題を適切に取り扱うことは、中米関係の順調な発展を確保するうえで極めて重要だ。米側は「一つの中国」原則を堅持し、中米間の3つの共同コミュニケを遵守し、「台湾独立」勢力及びその分裂活動にしっかりと反対し、台湾関連の問題を慎重に取り扱うべきだ。チベットや新疆関連の問題においても、米側は同様に中国の主権と領土の一体性を尊重し、他国への内政干渉を止めるべきだ。

中米の経済貿易摩擦を世界は大変注視している。経済貿易協力の本質は互恵・ウィンウィンであり、依然として中米関係のバラストでありスクリューだ。中米双方は共に経済貿易協力の拡大を望んでおり、互いに受け入れ可能な案での合意を推進する能力と知恵があるはずだ。最近両国の実務グループ協議が前向きな進展を得たことで、対話と協議こそが問題解決の唯一の正しい方法であることが改めて示された。双方は引き続き両国首脳間の重要合意に従い、向き合って進み、早期の合意を目指し、両国民に良いニュースをもたらし、世界各国を安心させるべきだ。

何事も主流を見る必要がある。中米は共通利益が溝を遥かに上回り、協力が摩擦を遥かに上回る。現在の中米関係が摩擦と溝によって定義されてはならないし、未来の中米関係が偏見と誤解によって左右されることがもっとあってはならない。発展の視点、開かれた胸襟、包摂的な姿勢を堅持して初めて、両国関係にさらに広大な空間を切り開くことができる。

二国間レベルでは、双方はエネルギー、農産物、インフラ整備分野の協力を拡大し、さらに開かれた、透明かつ規範化された環境を互いに提供し、経済貿易協力の潜在力をさらに掘り起こし、引き出す必要がある。両軍、麻薬取締り、法執行、サイバーセキュリティー分野の協力を強化し、地方、人的・文化的、科学技術、スポーツ、青年分野の交流を後押しする必要がある。地域レベルでは、朝鮮半島の核、アフガニスタンなど焦点となる問題で意思疎通と調整を継続し、「1足す1は2より大きい」中米の役割を果たし、こうした問題の適切な解決を後押しするためにさらに大きな力を捧げる必要がある。世界レベルでは、テロ対策、不拡散、気候変動、国際平和維持、公衆衛生などの問題で調整と協力を深め、国際社会に歓迎される公共財をさらに多く提供する必要がある。(編集NA)

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