中国人向けマルチビザ、発行条件を大幅緩和―韓国

2007年3月26日、韓国法務省の発表によると、4月1日より中国人に対するマルチビザの発行条件を大幅に緩和する。今年は「韓中交流年」、来年には北京オリンピックも開かれ、ますます韓中両国間の人的交流が盛んになる中、少しでも中国から商談や文化交流のため訪韓しやすいようにと配慮したものだ。背景には、増え続ける韓国人観光客の中国訪問に比べ、中国人の韓国訪問はマルチビザが下りにくいことが足かせになり、韓国の対中観光輸出超過という現実がある。

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昨年、韓国を訪れた外国人は532万人、うち中国人は15％を占め、日本人に次いで2番目に多かった。一方、出国した韓国人1118万人のうち24％が中国を訪れている。両国間のマルチビザ発行割合を見ると、マルチビザで訪中した韓国人はビザ発行総数の13．5％だったのに対し、マルチビザを持つ中国人はわずか0．9％と韓国側の条件が明らかに厳しかったことがわかる。