数学の期末試験問題は「ちょっといい話」にあふれてる、学生の間で話題に―中国

人民網日本語版    2019年1月20日(日) 21時40分

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謝准教授は人文学と数学を融合させ、名言や格言、古詩、さらには流行語まで引用して問題のヒントを作成し、人文学的な薫陶を行ったことで、学生たちの間で話題になっているという。学生たちも、「学生のことをとても考えてくれている先生」と評価している。

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「関数があなたにとって永遠の痛みとなりませんように!」

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「日々の暮らしには変数が多すぎるけれども、目標さえ定めれば、心も定まる」

「日々の暮らしがあなたの思い通りにならなかったとしても、悲しまないで、焦らないで。しっかり観察して、冷静になれば、きっと思考の悪循環から抜け出せるから」

これらはいずれも長沙職業技術学院の2018年下半期末試験「工科応用数学」科目で出題された試験問題文。これらの問題文は「ココロを癒すちょっといい話」や「ベタな愛のささやき」のヒントが各所にちりばめられており、試験を受けた学生たちを大いに驚かせた。この試験問題の作成者は同校准教授の謝金雲(シエ・ジンユン)さんだ。謝准教授は人文学と数学を融合させ、名言や格言、古詩、さらには流行語まで引用して問題のヒントを作成し、人文学的な薫陶を行ったことで、学生たちの間で話題になっているという。学生たちも、「学生のことをとても考えてくれている先生」と評価している。中国青年網が伝えた。

謝准教授が作成した「工科応用数学」期末試験問題では、出題者名の欄に「あなたと一緒に楽しく学んでいる人」と書かれていた。そして配点の高い文章問題や配点の低い計算問題の前にはすべて括弧でくくられた「解答のヒント」が添えられている。たとえば、第1問の選択問題には、「たった4つの選択肢から正しい答えを選ぶこともできなかったら、この先、十数億人もの中からどうやって運命の人を探し出せる?」というメッセージが添えられていた。

謝准教授は、「この試験問題は、私が個人的に数学教育における試みの一つとしてやったこと。人文学と数学を融合させ、名言や格言、古詩、さらには流行語まで引用して、学生に人文学的な薫陶をしたいと考えたから」としている。

試験後、謝准教授も学生たちからの様々な反応を受けて、「次回もこうした試みを続けることで、同様の効果が得られるかは自分でも分からない。こうした試みをあまり長期的に続けるのは効果的ではないかもしれない」としている。

謝准教授の「ちょっといい話」にあふれた試験問題がネットに投稿されると、謝准教授の「並々ならぬ心配り」に対し、多くの学生から称賛のコメントが寄せられた。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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