2012年11月、中国の新しい最高指導者として共産党総書記に就任した習近平(シー・ジンピン)氏は、“作風転変(風紀転換)”として汚職や腐敗の撲滅を目指している。すでに就任あいさつ以来、共産党内の腐敗の一掃、国民生活からかい離した官僚主義や党幹部の汚職を排除することを繰り返し表明しており、各政府トップがこれに追随している。

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行政の透明度を増し、国民に監督・評価させるという姿勢だが、これに対して期待を抱きつつも、やや困惑しているのが当の国民たちだ。本当に政府に期待してもいいのか？そんな不安もはらみつつ新政権の船出を見送る彼らは、“作風転変”に対してどんな本音を抱いているのか？共産党系機関紙・人民日報傘下の隔週誌「人民論壇」が27日より電子版上で行っているアンケートには、28日午後6時時点で2万6472件の回答が寄せられている。結果は以下の通り。

■党幹部の“作風転変(風紀転換)”、最も不安に思う点は？

表面的な改善の裏に病巣が残り続け、根本的解決にならないこと―1万7855票(22．73％)

政府の決意は固くとも、トップダウンが成り立たずに終わること―1万7379票(22．12％)

制度と監督体制が追いつかず、恒久的な成果が得られないこと―1万3616票(17．33％)

その場しのぎの形式主義で、本質は何も変わらないこと―1万1484票(14．62％)

最初だけ威勢よく、すぐに先細りになる“虎頭蛇尾”に終わること―1万0379票(13．21％)

言行不一致に終わること―7858票(10．01％)

■党幹部の“作風転変”、最も期待する点は？

間断なき制度化と関連法成立によって、政界の常識となること―2万0061票(26．64％)

党幹部の素行監督・評価をより効果的に行う―1万5629票(20．75％)

党幹部の“作風転変”が社会全体の風紀改正に波及すること―1万1688票(15．52％)

“作風転変”を契機に、より深層での政治改革を推し進めること―1万0924票(14．51％)

“作風転変”の結果、国民のための政治に向けて実際の行動に移すこと―1万0870票(14．44％)

党幹部の“作風転変”が党のすぐれた伝統にさらなる光を与えること―6154票(8．17％)

■最も忌むべき党幹部の“堕落”とは？

私欲にまみれた生活の堕落―2万2350票(27．98％)

権謀術数と根回し、立ち回り―1万7654票(22．11％)

口先ばかりの美辞麗句―1万7088票(21．40％)

浮世離れと職務怠慢―1万2041票(15．08％)

おべっか使いの八方美人―1万0043票(12．58％)

その他―705票(0．89％)

■最も評価する党幹部の“品格”とは？

清廉潔白で規律を守る姿勢―1万9942票(25．53％)

実務的で着実、地に足のついた姿勢―1万8778票(24．04％)

本質を求め、国民の気持ちに向き合う姿勢―1万4620票(18．72％)

責任感があり自主性がある―1万4104票(18．06％)

学び、改善し、慣習に縛られない姿勢―5996票(7．68％)

謙虚で友好的、団結を重んじる姿勢―3737票(4．79％)

その他―958票(1．23％)(翻訳・編集/愛玉)