外交部、金正恩委員長訪中に関する記者からの質問に回答

人民網日本語版    2019年1月9日(水) 15時20分

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外交部(外務省)の陸慷報道官は8日の定例記者会見で朝鮮の金正恩委員長の訪中に関する記者からの質問に答えた。

外交部(外務省)の陸慷報道官は8日の定例記者会見で朝鮮の金正恩委員長の訪中に関する記者からの質問に答えた。外交部ウェブサイトが伝えた。

【記者】朝鮮の最高指導者・金正恩氏の訪中は朝米首脳会談の開催と関係したものか。また北京以外にどこを訪問するのか。

【陸報道官】金正恩委員長は、習近平中共中央総書記(国家主席)の招待を受けて中国を訪問している。中朝は友好的隣人であり、上層部交流の維持は両国の伝統的友好の重要部分をなす。金委員長による今回の訪中の段取りについては、適時情報を発表していく。

また、近く開催される第2回朝米首脳会談との関係については、朝米の接触を含む朝鮮半島問題における中国側の立場はすでに承知の通りだ。中国側は一貫して、朝鮮半島核問題の鍵を握る当事者である朝米が引き続き接触していくことは非常に有益だと考えている。また中国側は朝米双方が対話を継続し、積極的な成果を得られることを支持していく。

【記者】今回は金委員長にとって年明け初めての外交活動となる。そのため今後1年、朝鮮半島情勢の変化において中国のパラメータが増す可能性もあるとの見方がある。こうした見方をどう見ているか。

【陸報道官】「中国のパラメータが増す」とはどのような概念なのか説明してもらえるだろうか。具体的にどのメディアの見方を引用しているのか。

【記者】一部の米韓メディアは、現在の朝鮮半島情勢において、朝米の対話は主軸となるが、中国のパラメータが増すことで、今後の米朝交渉に影響を与えるかもしれないとしている。これについてコメントは。

【陸報道官】そうした見方の報道は目にしていないが、韓国側または米側の公の発言を見るかぎり、彼らはいずれも金委員長の今回の訪中に前向きな姿勢を示している。朝鮮半島問題における中国の「パラメータ」については、その翻訳が果たして正確なのかどうか判断しかねる。

ただ、中国は常に朝鮮半島核問題の政治的解決の推進と朝鮮半島の平和・安定維持における重要なパワーであることは間違いない。かつてわれわれは6カ国協議を行ったことがある。これは中国側が発起した朝鮮半島核問題の解決を推進するプロセスであり、現在に至るまで、依然として最も積極的な成果を得たプロセスでもある。今後、中国側は引き続き関係各国と共にこのプロセスの推進に努める。このプロセスにおいて中国側が1つの要素であると言うのなら、中国側は常に積極的な要素だといえるだろう。

【記者】先ほど中朝は緊密な交流の伝統を保っているとしたが、中国の指導者と金正恩氏は6年間会うことがなかったにもかかわらず、この約1年間で4回も会談している。この点についての中国側の解釈を聞きたい。

【陸報道官】先ほど私が述べたように、中朝両党・両国には伝統的な友好関係がある。事実、それぞれ異なる時期においても、双方は常に接触の伝統を保ち続けてきた。それがどのような形で示されるかという点については、その時期によって当然ながら状況が異なってくる。そのため、この点に関し、特に解釈は必要ないと考えている。

より注目すべき点は、中朝双方が共に両国関係の深化と朝鮮半島に関する問題の適切な解決、朝鮮半島と地域の平和・安定の共同維持に尽力している点であるはずだ。

【記者】金委員長はすでに複数回にわたり、訪中しているが、習主席に答礼訪問の計画はあるか。近いうちにそうした計画はあるか。

【陸報道官】中朝双方は上層部友好交流の伝統を保っている。上層部交流は中朝関係の発展において以前から重要な先導と推進の役割を果してきた。関係する情報があれば、適時公表する。

【記者】金委員長の今回の訪問に中国側は何を期待しているか。また双方はどのような成果を望んでいるか。

【陸報道官】昨年、習総書記(国家主席)と金委員長が会談した際、双方が様々な形で日常的な連絡と意思疎通を保つことで一致したことを、皆さんはまだ覚えているだろうか。双方は必要な戦略的意思疎通を強化し、中朝関係の健全で安定した発展の推進、朝鮮半島の長期的な安定・平和の実現、地域の平和・繁栄の促進のために共に努力する必要があるという認識で一致した。金委員長が今回の訪中で関心を共有する国際・地域問題を含む中朝両党・両国関係の深化について中国の指導者と踏み込んだ意見交換をすることは間違いない。金委員長の今回の訪問による具体的成果については、適時情報を公表する。(編集NA)

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