2019年1月6日、新京報によると、遼寧省大連市の税関幹部職員が通関で便宜を図る見返りに、ネット輸入代行業者の女性14人と性的関係を持っていた疑惑が生じ、当局が調査に乗り出した。

記事によると、同市のあるネットユーザーが5日に「大連税関の課長級職員の男性が、14人の女性輸入代行業者と不正な性的関係を持ったという妻からの告発があった」とネット上に書き込んだ。出回っている動画には、裸で妻に謝罪する男性の姿が映っている。妻は軍人だといい、夫である男性について「密輸のほう助、収賄などの違法行為もあった」と指摘している。

新京報が6日夜に大連税関に事実関係を問い合わせたところ、すでに当事者を停職処分として調査に乗り出したことを明かしたという。

このニュースに対して、中国のネットユーザーは「これはもうどうにも挽回できない」「前は浮気相手が汚職官僚を告発していたが、今や妻もこの流れに加勢するようになったんだな」「税関職員か。来年試験を受けるんだけどな」「どうりで、税関の職員の新規採用2人に対して830人も応募するわけだ」「腐敗はもはやあらゆる領域を蝕んでいて、クリーンな所などないんだろうな」といった感想を寄せている。

また、男性の体型を見て「おい君、いい体してるじゃないか」とするユーザーも複数見られた。さらに、一瞬声を荒らげるものの、終始落ち着いた口調で男性を問いただす妻に対し「妻は聡明だと思う。泣きわめいたりすることなく、夫をこてんぱんに打ちのめしたのだから」「この奥さん、淡々としている。さすがは軍人」「この税関職員は奥さんのコネで出世してたのではないか」などと評価する声が多く出ている。

このほか、今回の件も明るみに出たのがネットユーザーの書き込みだったことに言及し「腐敗の摘発は結局ネットに頼らざるを得ないのか」と漏らすユーザーもいた。（翻訳・編集/川尻）