中国人観光客に人気の車両チャーター、中国紙が日本での「白タク」利用に注意喚起

BRIDGE    2019年1月8日(火) 6時0分

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中国・南方都市報は「白タク利用にはリスクが潜んでいる」と指摘する記事を掲載、訪日中国人に注意を呼び掛けた。イメージ写真。

在日中国人による「白タク」行為が問題視される中、中国・南方都市報は「白タク利用にはリスクが潜んでいる」と指摘する記事を掲載、訪日中国人に注意を呼び掛けた。

記事はまず、車をチャーターして海外での旅を楽しむ観光客が増えていると指摘。利便性や料金の安さを人気の理由として挙げる一方、自家用車が使われるケースが少なくないこと、日本で自家用車に有料で客を乗せる行為は違法であることなどを説明し、「違法業者の利用には安全上のリスクが存在する」と注意を呼び掛ける。

記事によると、先月、8人で北海道を訪れた広東省の女性は出発前にマイクロバスのチャーターサービスを予約し、ホテルから洞爺湖、地獄谷に向かったそうだ。女性は「現地の交通費は高い上に言葉の問題も心配。その場その場でタクシーを呼ぶのは不便だからチャーターすることにした。ドライバーは中国人で意思の疎通も楽」などとコメントしたという。

記事は「この女性と同じ考え方の観光客は少なくない」とした上で、「チャーターサービスを提供する複数の業者に問い合わせたところ、旅行会社と現地のドライバーは『協力相手』という間柄で雇用関係はないそうだ。車両も旅行会社の所有ではなく、営業許可を持たない自家用車が使われることも多い。こうした場合、ドライバーの技術や自動車保険などは正規の業者と比べものにならない」と説明。さらに、「車両とドライバーを厳しくチェックする」としている旅行会社に、「車両とドライバーに関する証明書などを見せてほしい」との要求を拒否されたことも伝えた。

記事は「国慶節春節など連休シーズンになるたびに日本の空港、人気観光スポットなどでは中国人観光客を乗せた自家用車が多く見られる。取り締まりに対して『親戚を乗せているだけです』と答えるドライバーも少なくない」とし、日本にある中国大使館が昨年2月、白タクを利用しないよう呼び掛ける通達を出したことにも言及した。(提供/Bridge・編集/Yamaguchi)

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