日本語学習ブーム終結か?中国語やヒンディー語に人気移行―豪州

Record China    2012年12月23日(日) 5時40分

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21日、豪州では2000年以降、日本語を学ぶ学生が減少傾向にある。一方で中国語を学ぶ学生は増え続けている。資料写真。

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2012年12月21日、ジャパンタイムズによると、オーストラリアで日本語を学ぶ学生が減少する一方で、中国語を学ぶ学生は増加傾向にあるという。環球時報(電子版)が伝えた。

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日本語は豪州で最も学ばれている外国語だ。学生たちは就職に有利という理由で日本語を選択するだけでなく、ポップカルチャーとしての日本語に興味を抱いている。豪州では日本との経済的つながりから70年代に日本語学習ブームとなり、小中学校でも日本語の授業が導入されるほどに。しかし、2000年以降、日本語を学ぶ学生は減少を続けている。

その原因はさまざまだが、最も大きな原因は日本の視認性の低下だ。豪州の経済貿易の焦点は中国に移行した。メルボルンの日本語教育センターのアン・クレスター主任は、「日本経済の視認性が目に見えて減っている。新聞を開けば、そこにあるのは『中国』『中国』『中国』だ」と話す。メルボルン・アジア教育基金のカート・マレーン主任も「20年前は日豪関係が重視され、日本語は学ぶ価値があると思われていた。しかし、今はそう思われていない。それは中国とインドの台頭に関係がある」と語った。

中国語とヒンディー語の将来性を考えると、日本語学習には一定の困難が予想される。日本語がもともと難しい言語であるのに加えて、日本語学習に対する資金援助も減少しているからだ。しかし、日本には中国に対抗するソフトパワーがある。オーストラリア国立大学のカルロ・ハイエス講師は「日本のアニメやJ−POP、ニンテンドーDSゲームなどは代表的な日本のソフトパワー。中国の金銭というハードパワーと日本のソフトパワーを見過ごすことはできない」と指摘。シドニー日本語センターのティム・グリフィス氏も「日本語は重要な第2外国語の1つであり、今後は日本語と中国語の両方を学べるクラスを新設する。中国語は確かに注目されているが、日本語が忘れられることはない」と述べている。(翻訳・編集/本郷)

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