2018年の航空事故による死者は556人、前年比急増―中国メディア

人民網日本語版    2019年1月5日(土) 23時20分

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航空安全ネットワークの統計データによると、2018年の航空事故による死者数は前年比急増となった。しかし、これまでの記録の中では、同年は、史上9番目に安全な年だった。

航空安全ネットワーク(ASN)の統計データによると、2018年の航空事故による死者数は前年比急増となった。しかし、これまでの記録の中では、同年は、史上9番目に安全な年だった。海外メディアの報道を引用して中国新聞網が伝えた。

報告によると、2018年の航空事故による死者は556人に上った。2017年の死者は44人だった。

2018年、航空機による死亡事故は計15件発生した。最も深刻だった事故は、10月にインドネシアのLCCライオン航空が起こした旅客機墜落事故で、189人が犠牲となった。これに続く深刻な航空事故は、5月に発生した国営キューバ航空機の墜落事故で、112人が死亡した。

2017年は、民間航空史上最も安全な1年で、民間航空旅客機の墜落事故は1件も発生しなかった。

世界の航空安全は、過去20年間でかなりの改善が見られた。ASNのハロ・ランター最高経営責任者(CEO)は、「現在の事故発生率が10年前と同じレベルであるとすれば、昨年は39件の死亡事故が発生していたはずだ。2000年の事故率にもとづくと、この数値は64件まで増加する。これは、航空安全をめぐる状況がこの20年間で大きな進歩を得たことの証である」とコメントした。

だが、ASNは「『LOC-I(Loss of Control Inflight:飛行中の制御喪失)』タイプの事故は、航空業における主な隠れた安全リスクであり、過去5年間に発生した最も悲惨な事故25件のうち、この種の事故が10件以上を占めている」とも指摘した。

「LOC-I」型事故とは、予定飛行ルートに回復不可能な偏差が現れることによって起こる事故で、具体的な原因としては、機械の故障、人為的な操縦ミスあるいは環境による干渉などが挙げられる。ASNは「この種の事故では乗客乗員の多くが犠牲となる可能性が極めて高い」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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