2018年12月31日、香港の歌手で俳優のジャッキー・チュン（張学友）のコンサート会場で、年末の3日間だけで22人の逃亡犯や容疑者が逮捕されたことが明らかになった。これで2018年の逮捕者数は約100人となった。新浪が伝えた。

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1980～90年代に一世を風靡（ふうび）した「香港四天王」の1人、ジャッキー・チュンはそのずば抜けた歌唱力から「歌神」の愛称を持つが、今年はさらに「捕神」の愛称が加わった。

現在開催中のワールドツアー「A CLASSIC TOUR/学友．経典世界巡迴演唱会」で、逮捕者が続出したためだ。多くは会場にやって来た逃亡犯や容疑者が、高機能監視カメラの顔認証システムで判明したものだが、犯罪者までコンサートに誘い出してしまうジャッキー・チュンの魅力に、世間からは称賛の声が上がっている。

先月28日～30日には江蘇省蘇州市でコンサートが開催されたが、地元公安局の中国版ツイッター公式アカウントによると、この3日間で22人の逃亡犯が新たに逮捕された。「“歌神”の大きなサポートを得たこと、さらに私ども公安局が市民の安全を守るため、日々努力している成果です」と、ジャッキー・チュンへの感謝の言葉を添えつつ、誇らしげに報告している。

これまでの報道を振り返ると、ジャッキー・チュンのコンサートで初めて逮捕者が出たのは、中国でツアーを再開した18年4月のこと。今回の蘇州市での例を含め、これまでの逮捕者の数は約100人に上っている。（翻訳・編集/Mathilda）