朝鮮半島、悪循環に耐えられない―中国メディア

Record China    2012年12月15日(土) 1時17分

拡大

13日、朝鮮半島情勢の悪化を阻止するには個別の対応と抜本的対応の双方が必要だ。包括的で系統立った問題解決が求められている。写真は北朝鮮の人工衛星発射に関するニュースを見る中国のネットユーザー。

(1 / 2 枚)

2012年12月13日、朝鮮半島情勢の悪化を阻止するには個別の対応と抜本的対応の双方が必要だ。包括的で系統立った問題解決が求められている。

その他の写真

北朝鮮による人工衛星「光明星3号」の打ち上げは、朝鮮半島の安全保障上の苦境を明らかにする「定例の動き」に過ぎない。朝鮮半島情勢に注目する者はみな、この地がこれまで「変革」の原動力を欠いたことがないことを知っている。理屈は簡単だ。1つまたはいくつかの関係国にとって、永久不変であることは自らにとって最も不利な状態を意味するからだ。たとえ諸々の変化が大きな構造をすぐに打破するには足らずとも、微妙な発展・変化の過程は常に「主導権を把握する」機会を含んでいる。こうした計算と自信が情勢のたゆまぬ悪化、さらには破滅的な結果への憂慮を蝕んでいる。

朝鮮半島には一体どれだけ「動揺しない力」があるのだろうか?「許容範囲ぎりぎりの行動」の境界はどこにあるのだろうか?異なる天性、異なる視点は異なる思考を生み、異なる判断にいたらせる。生死と安危に関わる力比べの中で、「心理戦」での負けを望む者はおらず、自らの潜在力を極限まで発揮することを望む者もいない。ごく一部の「見物人」は他人の不幸を喜ぶ歪んだ心理から煽り立てもする。だが「戦略面の相互疑念」と「対抗戦略」を基に築かれた安全保障構造は永続不能の運命にある。一見最も堅固な「核の均衡」も、二極対峙の冷戦を引き止めることはできなかった。朝鮮半島は悪循環に耐えられない。これは朝鮮半島の安全保障情勢について検討する際に、基本的理性として押さえておかなければならない点だ。

中国は対話と協議を通じた問題解決を支持し、情勢の緊張を招きうるいかなる行動にも反対し、武力衝突に断固反対するとしている。この原則的立場は国連安保理常任理事国のしかるべき責任を含み、朝鮮半島の近隣国のしかるべき懸念を含み、朝鮮半島は悪循環に耐えられないということを強調するものでもある。この点をしっかりと把握すれば、「北朝鮮は宇宙の平和利用の権利を有するが、国連安保理決議を遵守する義務もある。安保理の対応は慎重かつ適度であるべきだ」と、北朝鮮による人工衛星「光明星3号」打ち上げに対する中国の声明は難なく理解できる。

微妙、複雑、非常に危険。これらは朝鮮半島の安全保障情勢の変遷の歴史におけるキーワードだ。理性的な声は、肝要な時期であるほど衝動的行動に出てはならず、冷静さと自制を保ち、大局に着眼する必要があると戒めている。

朝鮮半島情勢の悪化を阻止するには個別の対応と抜本的対応の双方が必要だ。包括的で系統立った問題解決が求められている。朝鮮半島の非核化、各国の関係正常化、北東アジアの平和・安全保障体制の構築が、朝鮮半島の平和・安定を築くうえで重要だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/内山)



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携