巨額予算でパトリオットミサイル導入する台湾軍、米国は訓練に協力せず―台湾メディア

Record China    2018年12月26日(水) 0時20分

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台湾軍は2012年から巨額の予算で米国からミサイル迎撃システムのパトリオットミサイル「PAC3」を導入しているが、その訓練に米軍が協力的ではないことが明らかになった。写真はパトリオットミサイル。

2018年12月24日、台湾紙・聯合報によると、台湾軍は2012年から総額1700億台湾ドル(約6000億円)以上かけて米国からミサイル迎撃システムのパトリオットミサイル「PAC3」を導入しているが、その訓練に米軍が協力的ではないことが明らかになった。

PAC3のミサイル部隊の指揮官が米国で6カ月も訓練を受けに訪れたものの、専門的な訓練はまったく行われず、携帯式の地対空ミサイルに触れる程度でお茶を濁されていたという。

訓練のため米国を訪れていたのは防空ミサイル部隊の小隊長の将校ら。本来ならばパトリオットミサイルに加え「アベンジャー防空システム」や「スティンガーミサイル」、「C-RAM」などの訓練のほか、短距離ミサイルの配置や作戦指揮について講習を受けることになっていた。

しかし、行われたのはアベンジャーとスティンガーの訓練とミサイル配置や作戦指揮の講習だけだったという。

このことについて台湾軍の発表では、機密レベルの関係で訓練が受けられないことになっていたとされたが、ネット上では「理由は別にある」と米軍の対応に批判的な見方が多くを占め、「台湾軍人は英語が不得手だからではないか」などの臆測も呼んでいる。

また、2017年5月、台湾の現役将校が中国の工作員にパトリオットミサイルを含むミサイル情報を漏えいしていた疑いが報じられており、同様の問題を起こすことが懸念されたのではないかなど、台湾側に何らかの原因があったとする見方もネット上に流れているという。(翻訳・編集/岡田)

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