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中国の天皇誕生日報道―おおむね好意的、ネットでは「日本人の凝縮力の源」の声も

配信日時:2018年12月24日(月) 22時15分
天皇誕生日絡みで好意的報道、「日本人の凝縮力の源」の声も―中国
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中国メディアの参考消息などは誕生日を迎える天皇陛下のおことばを報じた。読者が天皇陛下に対して好意的印象を得る内容と言える。ネットでは、天皇陛下が日本人に「凝縮力をもたらした」という主張も見られる。写真は宮内庁。
中国メディアの参考消息、澎湃新聞などは23日、誕生日を迎える天皇陛下のおことばを報道した。20日の記者会見についての日本メディアが発表した記事を引用したな客観報道だが、結果として中国人読者の天皇陛下に対する親近感を増す好意的な記事となった。インターネットでは、天皇陛下という存在があればこそ、日本人の凝縮力は強大無比になったとする声などが寄せられた。

中国メディアは、「平和と繁栄の背景にある犠牲と努力を忘れてはならない」「万感の思いで声を何度も震わせる」などと紹介した。日本での報道にもとづき事実だけを紹介する記事だが、天皇陛下の戦争の犠牲者に対する深い思いと言動も紹介する内容であり、多くの中国人読者にとって好感の持てる記事と言える。

天皇陛下関連の記事は、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)でも紹介された。微博を運営する新浪網の公式アカウントに寄せられたコメントでは「実際のところ、日本人の天皇に対する信仰が民族全体の凝縮力を強力無比にしている。ひるがえってわれわれ中国を見るに、多くの人が自分の世界の中で生きていて、自分勝手で私利を図る」との投稿が多くの「いいね」を集めた。

中国人にとって、「日本がなぜ、近代化に成功してアジアの先頭走者たりえたか」との疑問は大きなテーマだ。同投稿は冒頭で「実際のところ」などと、反発される危険を承知で、日本人が発揮する力の原点のひとつに、天皇という存在があると指摘したと解釈してよい。自国の状態と対比することで、日本では天皇という存在が国の力に貢献していると評価する主張と読み取れる。

澎湃新聞が関連記事を紹介した書き込みには、「明仁天皇(今上天皇を指す、中国の一般的な言い方)は在位数十年の間、何度も公開の場所で戦争に反対した」としたコメントが多くの「いいね」を獲得した。

同コメントは続けて、天皇陛下について「安倍首相にも従わなかった。よいお年寄りと言える」と論じた。天皇陛下の安倍政権に対する姿勢についての認識は別にしても、天皇陛下の平和主義を評価する考えと理解できる書き込みだ。同コメントはさらに続けて昭和天皇が戦争を好んだと主張。同主張に強く異論を唱える日本人も多いと思われるが、いずれにせよ今上天皇は平和主義者と評価する主張だ。

中国共産党および中国政府は、日本人にとって天皇陛下がかけがえのない存在であると強く認識した上で、対日関係を構築してきた。第二次世界大戦終結までの日本の方針を「軍国主義」と厳しく批判することはあっても、当時の日本の姿勢に絡めて天皇という存在を批判することはしていない。

「南京大屠殺史料集(南京大虐殺史料集)」を出版したこともある専門家である江蘇社会科学院歴史研究所の王衛星副所長(当時)は2009年、「われわれは靖国神社を批判しているが、歴代天皇を批判したことはない」と述べ、日本の皇室に敵意を示す自国の熱狂的愛国主義者に釘を刺した。(翻訳・編集/如月隼人
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  • ato***** | (2018/12/24 08:12)

    >天皇陛下の戦争の犠牲者に対する深い思いと言動も紹介する内容であり 中国は先の戦争で『3500万人の死者』を出したと言っているが、日本を非難する以外に、犠牲者への哀悼を言ったものがいたのだろうか。『戦争は日本が一方的に悪く、中国には反省することは何もない』それでは国のために死んだ中国人も浮かばれないはずだ。
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  • 真実の***** | (2018/12/23 23:50)

    ヨーロッパの国王も実態はそうだが、日本の天皇は国の統合の象徴だとされている。明治以来、天皇が現実の政治に「口出し」したことは、絶無といっていい。それ以外の結論がなくなった時に、「口出し」しただけで、実態は戦前から象徴に近かった。 国の統合の象徴とは何だろう。実際は公共性が国を統合しているように思う。天皇が象徴しているのは、国の公共性に対してではないだろうか。そう考えると、天皇の行動が、被災地への慰問や平和への思いといった、公共性を維持するためのものに集中していることに、納得がいく。
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