2013年の中国経済、成長率約8%の見込み―中国メディア

Record China    2012年12月12日(水) 8時59分

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11日、中国国家情報センター経済予測部の祝宝良チーフエコノミストは独占インタビューに応じた際に、「2013年の中国経済の成長率は約8%に達し、5つの特徴を見せる」と述べた。写真は北京。

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2012年12月11日、中国国家情報センター経済予測部の祝宝良(ジュウ・バオリアン)チーフエコノミストは独占インタビューに応じた際に、「2013年の中国経済の成長率は約8%に達し、5つの特徴を見せる」と述べた。人民網が伝えた。

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2013年の経済運行には、有利な条件と不利な要素が存在する。インフラ投資の加速と、企業の在庫消化のペース鈍化(むしろ在庫増加)が主に経済成長回復の原動力となる。企業の持続的な投資による、国内の原動力によるけん引とは違い、このような経済成長の回復は往々にして安定的かつ短期的なもので、経済成長率は約8%となるだろう。インフレは安定化し、失業率も安定化する。

祝氏は2013年の経済発展が次のような特徴を示すと指摘した。

(一)固定資産投資の増加の安定的な減速。2011年5月に不動産購入制限令・住宅ローン制限令が実施されると、中国の住宅新規着工面積が大幅減し、土地賃貸面積も減少した。これは不動産投資が減少を続けることを示している。一部の企業は省エネ・排出削減および人件費削減のため、設備の交換と生産の自動化を継続する。他にも、一部の企業は中西部地区に生産能力を移転する。しかし製造業の過剰生産能力、企業の利益減により、企業の投資能力および投資意欲が低下する。これにより製造業の投資が安定的に減速する。

(二)企業の在庫消化段階の終了。大幅な値引きによる在庫消化に伴い、企業は高額で購入した原材料を徐々に消化した。これに世界の原油、鉄鉱石、農産物などの価格が上昇していることを受け、中国の工業生産者出荷価格は前月比で安定化し、企業の在庫消化ペースが減速する。

(三)消費成長の安定化。今年の国民所得の増加率はGDP成長率を上回るため、来年の消費の基礎が固められた。

(四)世界経済環境の変化、中国経済の発展全体に大きな影響なし。輸出額は前年と同水準を維持し、輸入額は前年をやや上回り、通年の貿易黒字が約2000億ドル(約16兆円)に達するとみられる。世界経済がやや回復し、中国の輸出額・対外投資額の増加を促す。しかし各国が限りある世界市場で激しいシェア争いを展開し、貿易保護主義が台頭しており、中国の輸出が制約されるだろう。

(五)物価の安定化。米国などで深刻な干ばつが発生していることを受け、世界市場の農産物の価格が高位で推移している。中国の輸入依存度が高い大豆・とうもろこしの先物価格が過去最高を記録した。大豆は食用油と密接に関連しており、とうもろこしは主な飼料であるため、中国の農産物・豚肉価格は今後一定期間にわたり上昇するだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

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