ノーベル授賞式を終えて、文学賞受賞者の莫言に対する思い―中国版ツイッター

Record China    2012年12月11日(火) 13時57分

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10日、スウェーデン・ストックホルムで2012年ノーベル賞授賞式が行われた。文学賞を受賞した莫言について、中国国内でも改めて反応が出ている。写真は8日、ストックホルムで現地在住の華人が莫言を招いたレセプション。

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2012年12月10日、スウェーデン・ストックホルムで2012年ノーベル賞授賞式が行われた。医学生理学賞を受賞した山中伸弥京都大教授のほか、文学賞を受賞した中国の莫言(モーイエン)がメダルと賞状を授与された。

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文学賞のペール・ベストベリー選考委員長は、「莫言の創造力は人類の存在を超越した。傑出した写実主義者であり、その作品は20世紀の中国の歴史そのものを描写したものだ」と功績を評した。莫言は受賞演説で、「わたしは中国山東省出身の農民の息子です。このような荘厳な場でノーベル賞を受賞するとは、まるでおとぎ話のようです」「文学は科学と比較すれば、確かに何の用途もないだろう。ただ、文学の最大の用途とは、用途がないというところにあるのかもしれない」などと発言し、この演説の内容は“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトにも多く転載されている。以下、授賞式後に投稿された主な意見。

「表現ってこんなにも重要なものなんだ。心の内を文字や言葉にして人と分かち合う…喜怒哀楽も、人生の悲喜こもごもも、言葉で表現してこそ、心の深みや精神の世界を感じることができるんだ。中国語だろうと、英語だろうと、ポルトガル語だろうと、それに、歌声であろうと、談笑であろうと、文筆であろうと…言語は我々に人類の文明や人間性の輝きを感じさせてくれるものなんだ。莫言さん、おめでとう」

「さまざまな思いが交錯するが、苦難に耐えて生き延びてきた中国人の作家が、ついに世界に認められた。自分に自信がないあまり、欧米人に認められることを望んできた中国人の精神構造はいまだ変わっていない。これが変わる時こそ、中国人が真に強くなる時だ。莫言の作品は一部の外国人が評価を置いた小説であるが、だからといって、最高の中国文学であるということではない」

「文学も絵画も、まず評価を与え、中国人にその価値を教えるのは外国人だよな」

「彼の語り口は朴訥だが、その物語は非常に心を打つものだ。確かに私個人の好みには合わないが、だからといって、個人的趣味を基準に彼の受賞にケチをつける人がいるのはどうかと思う」

「たった一晩の間に、莫言の本は2割増し価格になったらしいよ」

「彼が燕尾服を着た姿はどっちかというと、ホテルのマネージャーみたいだよな」(翻訳・編集/愛玉)

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