誰も道を譲らず救急車が立ち往生、たった3kmに40分かかり患者死亡―北京市

配信日時:2012年12月11日(火) 14時35分
誰も道を譲らず救急車が立ち往生、たった3kmに40分かかり患者死亡―北京市
画像ID  360905
7日、交通事故で大けがを負った市民を病院に搬送しようとした救急車が、渋滞に巻き込まれ立ち往生。病院到着までに時間がかかりすぎ、けが人は死亡した。
2012年12月7日、北京市海淀区田村北路で自転車に乗った50代の市民がタンクローリーにはねられ重傷を負った。駆けつけた救急車がけが人を病院へ搬送する途中、渋滞に巻き込まれ立ち往生。病院までわずか3kmの距離に40分もかかり、けが人は死亡した。10日付で人民日報が伝えた。

その他の写真

7日午後5時58分(現地時間、以下同)、事故の連絡を受けて現場に急行したのは北京120救急センターの王雨竹(ワン・ユージュウ)医師。王医師は骨折および裂傷で血まみれのけが人に心肺蘇生を行った後、一番近くにある武警総合医院へけが人を搬送するよう救急隊員に指示した。しかし、道路は渋滞で、サイレンを鳴らしている救急車に誰も道を譲ろうとしない。自転車専用道路も同様に走れず、Uターンもできない状況に。「緊急車両が通ります。道を譲ってください」とマイクで何度も呼びかけても、前方の車は全く動こうとしない。

身動きが取れない救急車の中で、けが人の呼吸はどんどん遅くなり、1分につき2〜3回まで低下。午後6時40分、武警総合医院に到着した時には、けが人はすでに死亡していた。王医師の話では、病院までの道のりで救急車に道を譲った一般車両は4台にも満たなかったという。

王医師はこの事件をマイクロブログに投稿。「救える命が救えなかった」とやりきれない心情を吐露した。多くのユーザーは「他人を思いやるのは自分を思いやること」「社会道徳をみんなで守ろう!」とコメント。王医師も「われわれ救急隊員はむやみにサイレンを鳴らさない。救急車に道を譲ることは、患者と自分の生命を守ることにつながる」と人々に強く訴えている。(翻訳・編集/本郷)
最新ニュースはこちら

SNS話題記事