香港の年間インバウンド客延べ6000万人以上、2014年以降最多―中国メディア

人民網日本語版    2018年12月21日(金) 15時20分

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香港財政司の陳茂波司長は16日、香港と広州を結ぶ広深港高速鉄道の香港区間や港珠澳大橋が開通したのを背景に、香港を訪問する旅客が増加しており、2018年の年間旅客数が延べ6000万人を超えて、2014年以降で最多を記録する見込みだと発表した。写真は香港。

香港特別行政区政府・財政司の陳茂波司長は16日、香港と広州を結ぶ広深港(広州-深セン-香港)高速鉄道の香港区間や港珠澳大橋(香港・珠海・マカオ大橋)が開通したのを背景に、香港を訪問する旅客が増加しており、2018年の年間旅客数が延べ6000万人を超えて、2014年以降で最多を記録する見込みだと発表した。新華社が伝えた。

中国の観光業界の予測では、18年、香港を訪問する中国人観光客は約延べ5000万人に達する。つまり、中国のアウトバウンドで一番人気となっているのが香港であることに疑問の余地はない。

陳司長は同日、「開通した広深港高速鉄道の香港区間と港珠澳大橋、さらに、間もなく完成する蓮塘/香園圍口岸(新出入境検査場)、建設中の香港国際空港第三滑走路などが、中国と世界をつなぐターミナルとしての香港の立場を強化するだろう」との見方を示した。

統計によると、香港を訪問する短距離旅行者の約半数と長距離旅行者の約8割が、「一度の旅行で多くの場所を訪れる」旅行スタイルを選んでいる。そして、「クルーザー+高速鉄道」、「クルーザー+大橋」などの組み合わせの旅行商品がそのスタイルに加わり、旅客の選択肢が増えている。陳司長は、「『一度の旅行で多くの場所を訪れる』という旅行スタイルは、香港がさらに価値ある旅行ターミナルとして発展するのにつながるほか、粤港澳(広東・香港・マカオ)大湾区の都市の観光をめぐる協力強化にもつながる」との見方を示す。

観光業の生産総額は香港の国内総生産(GDP)の約4.5%を占め、観光業従事者の数は香港の就職者全体の6.7%を占めており、香港の小売市場に直接影響を与える。陳司長は、「香港はマルチな観光資源を継続的に最適化しなければならない。また、対外へのPRを強化し、旅行業を強化しなければならない」とする。

実際には、香港の旅行業は17年から回復の兆しが見え始め、18年には回復傾向が一層顕著化した。香港旅游(観光)発展局の統計によると、17年、香港を訪問した中国人観光客は前年比3.9%増の延べ4444万5300人に達した。そして、18年1-8月期、その数は前年同期比10.43%増の延べ4196万人に達した。

業界関係者は、広深港高速鉄道の香港区間が開通したことで、長沙武漢、廈門(アモイ)、福州などの高速鉄道の沿線にある二、三線都市の住民の香港訪問の意欲が高まったと分析する。高速鉄道は、便数が多く、輸送能力が高く、安価で、時間がかからないなどのメリットがあり、それら都市の住民が、香港や珠江デルタに旅行に出かけて消費するよう牽引している。

また、港珠澳大橋が開通して、一層便利になり、旅行業界が新しい商品を打ち出しているのを背景に、珠海を出発地とする旅行者も増加するとみられている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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