米国車への追加関税一時停止、各ブランドが価格引き下げ―中国

人民網日本語版    2018年12月19日(水) 8時0分

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中国財政部は米国で生産された自動車と自動車部品に対する追加関税を3カ月間、一時停止することを明らかにした。BMW、ベンツ、テスラなどの自動車ブランドが相次いで価格を引き下げ、引き下げ幅は最大で約10万元(約160万円)に達した。資料写真。

中国財政部はこのほど行った公告の中で、2019年1月1日より、米国で生産された自動車と自動車部品に対する追加関税を3カ月間、一時停止することを明らかにした。対象製品は211品目に上る。このニュースが伝わると、BMW、ベンツ、テスラなどの自動車ブランドが相次いで価格を引き下げ、引き下げ幅は最大で約10万元(約160万円)に達した。北京日報が伝えた。

BMWは、「2018年12月15日から2019年3月31日まで、中国市場で販売される米国産のBMWのX5とX6、およびX5M、X6Mに対し、希望小売価格を適宜引き下げる。今月初めに発売されたX5の希望小売価格はこれまで80万9900元からだったのを77万9900元からに引き下げ、引き下げ幅は3万元(約48万円)に達する」と発表した。

中国は今年5月22日、自動車完成車の関税率を25%から15%に引き下げると発表し、多国籍メーカー各社は相次いで輸入車の販売価格を引き下げた。その後、米中貿易摩擦を背景として、中国は米国車の関税を41%に引き上げざるをえなくなった。今回のBMWの価格調整では、メーカーの希望小売価格は関税が15%だった時の水準まで下がり、これはつまり今年5月25日時点の希望小売価格に戻ったことを意味する。

北京メルセデス・ベンツ販売サービス有限公司はこのほど、中国で販売する米国産輸入車のすべての車種のメーカー希望小売価格を引き下げると発表した。このうちGLEのスポーツ用多目的車(SUV)タイプは希望価格を71万1800元からに引き下げ、同シリーズ全車種の中で最大の引き下げ幅は7万5000元(約120万円)となる。GLEのSUVクーペは80万4800元からとなり、最大引き下げ幅は12万3000元(約197万円)。GLSのSUVタイプは95万6800元からで最大引き下げ幅は13万5000元(約216万円)。同社によると、引き下げ発表の日から19年3月31日まで、対象車種の引き下げ後のメーカー希望小売価格は関税が15%だった時の水準に戻るという。

テスラもModel SとModel Xの中国市場価格を引き下げると発表した。テスラの公式サイトによると、Model S 75dの現在の中国公式サイト価格は74万2300元で、これまでの78万2900元から5%引き下げられた。Model S 100dは95万4600元から11%引き下げられて84万9600元になり、Model X 75dは86万1800元から7.5%引き下げられて79万6800元になった。また、リンカーン中国法人も主力人気車種のほとんどについて関税が15%だった時の販売価格を継続するとしている。

今年は米国からの輸入車に対する関税を引き上げたことで、米国産輸入車の販売は大幅に落ち込み、輸入車全体の販売量にも影響が出た。中国税関がまとめた統計によると、18年1-10月に中国の自動車輸入量は96万台で、前年同期比5%減少した。10月単月では8万台で同20%減少した。注目されるのは、1カ月前にテスラが価格を引き下げたことだ。テスラは今年、相次いで価格を引き上げたことから、10月の売り上げが同70%減少した、データによると、17年の中国の自動車輸入量は125万台で、このうち米国車が28万台で22%を占めた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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