北京市のノービザ対象国、ノルウェーは除外=劉暁波氏へのノーベル平和賞の報復か―英メディア

Record China    2012年12月8日(土) 15時12分

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5日、北京市政府が発表したトランジットビザ免除措置の対象国にノルウェーが含まれていなかった。一部メディアは劉暁波氏へのノーベル平和賞の授与に関連したノルウェーに対する中国の新たな懲罰であると指摘している。写真は北京でビザの申請をする外国人。

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2012年12月5日、北京市政府が発表した「外国人に対するトランジットビザ(通過ビザ)の免除措置」の対象45カ国にノルウェーが含まれていなかった。一部の海外メディアは中国の民主活動家・劉暁波(リウ・シャオボー)氏へのノーベル平和賞の授与に関連したノルウェーに対する中国の新たな懲罰であると報じている。7日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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BBCは5日、北京市政府が来年1月1日から実施を予定している「第3国ビザと航空券を保有する外国人の72時間以内の滞在にこれまで必要だった通過ビザの免除措置」について報道。欧米や中東、日本、韓国、シンガポールなどのアジア各国を含めた合計45カ国を対象とした今回の通過ビザの免除は、北京市の観光発展戦略の一環であると解説した。

英紙フィナンシャル・タイムズは6日、中国がノルウェーを除く欧州各国に対し通過ビザ免除措置を決定したことは、中国のノルウェーに対する最新の懲罰だと報道した。同紙によると、中国メディアは「今回通過ビザの免除の対象となった国は北京市が09年から11年までに受け入れ、北京で宿泊した外国人のランキングに基づいている」と報じている。一方で、中国政府の公式データでは、今年上半期に中国を訪れた欧州の観光客の中でノルウェーは11番目に多く、アイスランドなど多くの国よりも上位にランクされているという。

同紙は、10年12月の劉氏へのノーベル平和賞授与以降、中国とノルウェーの関係は急速に悪化したと指摘。中国政府はノルウェー政府との貿易協議や外交会議などを中断や延期、取り消すとともに、同国の多くの記者や科学者などへのビザの発給を拒絶してきた。ノルウェーの対中輸出も影響を受けている。

中国の今回の措置に対し、ノルウェー外務省の報道官は「われわれは関係の再構築を願っているが、すべての国には自国の規定に基づいてビザの制限緩和などを実施する自由がある」と発言している。(翻訳・編集/HA)

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