巨大陸橋を支えるのは木のくい、「手抜き工事」と批判殺到=当局は「日本人が建造」と説明―河南省

Record China    2012年12月8日(土) 0時8分

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6日、マイクロブログに目を見張る写真が投稿された。巨大なコンクリートの陸橋が何本もの木の杭で支えられている。「手抜き工事だ」との批判が殺到したが、陸橋は日本人が建造したもので、当時では一般的な施工方法だという。

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2012年12月6日、マイクロブログに驚愕の写真が投稿された。巨大なコンクリートの陸橋、その足元に目をやると、陸橋を支えているのはなんと、何本もの「木」。これは怪奇現象でも何でもない。写真は投稿されるやいなや、たちまち多くのネットユーザーの目に止まり、「手抜き工事だ」との批判が殺到。現地当局が調査に乗り出す事態にまで発展し、当局は日中戦争当時に日本人によって建造された陸橋であると説明した。陸橋の橋脚基礎部分に木の杭を用いるのは当時の一般的な手法であるという。7日付で大河報(電子版)が伝えた。

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6日正午すぎ(現地時間、以下同)、マイクロブログに「河南省羅山県の陸橋。川が干上がった結果、『奇跡』が出現。鉄筋コンクリートの陸橋の支えは木だった」とのコメントとともに、橋脚が何本もの木の杭で支えられている陸橋の写真が投稿された。コメントのリツイート数は同日午後9時には早くも1200回に達し、建設業者の手抜き工事を批判する声が多く寄せられた。

2011年9月15日、陝西省商洛市の橋でも同じような「手抜き工事疑惑」が持ち上がっている。当時の報道では、「橋が建造されたのは1960年代で、強度を高めるために木の杭で密度を強化する施工方法は当時では一般的。決して手抜き工事ではなく、当時建造された橋は概ねこの方法だ」と説明している。

羅山県政府の広報部は6日、「ネット上に投稿された陸橋は県内にある●河橋(●はさんずいに師)であり、抗日戦争(日中戦争)の時期に日本人によって建造されたもの。木の杭を陸橋の基礎部分に使用するのは当時広く採用されていた技術であり、現在の施工方法と比べて判断するべきではない」と述べた。

ネット上には批判の声もある一方、「世界最古の運河『霊渠』にあるダムの基礎部分は松の木だが、80年代の補強工事の際にも全く老朽化していなかった。現代人は先人たちの技術の素晴らしさに対し、あまりにも無知である」「中国が初めて建設した銭塘江の陸橋も基礎部分は木の杭だが、今も現役で活躍している」といった肯定的な意見もあった。(翻訳・編集/XC)

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