中国のトイレ革命は多くの農民を疫病から救った―中国メディア

Record China    2019年4月9日(火) 5時20分

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7日、新華網は、中国で行われているトイレ革命により、農村部では病気が減少するなどの効果が表れていると伝えた。資料写真。

2019年4月7日、新華網は、中国で行われているトイレ革命により、農村部では病気が減少するなどの効果が表れていると伝えた。

記事は4月7日が世界保健デーであったことに言及。今年の中国の世界保健デーのテーマは「人々の健康を守り、全面的な小康に向かう」で、現在トイレ革命が進められているが、トイレという「小さなこと」は、公衆の健康には非常に重要で、社会文明の程度を反映するものとなっていると指摘した。

国家衛生健康委員会の副主任で、全国愛国衛生運動委員会弁公室の于学軍(ユー・シュエジュン)主任は、「トイレ革命は、良好な衛生文化習慣を形成するよう民衆を導き、農村の汚水やごみの適切な処理をけん引し、農村の様子を変化させ、衛生環境を根本的に変え、伝染病の流行を抑え、美しい農村建設の力となった」と語った。

記事によると、今年4月は、「愛国衛生月間」となっており、社会が共同で「トイレ革命」を推進して衛生健康を促進する月となっている。国家衛生健康委員会による開会式で、国連児童基金中国事務所の鄭道(ジェン・ダオ)副代表は、「トイレ革命は技術と行動の革命であり、農村地区の風習や生活習慣などを考慮に入れるべきだ。中国農村のトイレ改造作業は、発展途上国が国民の健康を保障する点で、良い経験と模範になっている」と語った。

記事は、「中国農村のトイレは、絶えず新技術を模索しており、温帯から熱帯、山間地区から水郷地区など、異なる地形に適応したトイレを導入している。全国愛国衛生運動委員会弁公室の専門家チームが、現地の気候や生活環境に適したトイレのタイプを指導している」と伝えた。

こうしたトイレ改革は伝染病予防にも役立っていると記事は指摘。例えば天津市津南区北閘口鎮前進村の王剛(ワン・ガン)医師は、トイレ改革後に村では下痢の治療薬の使用量が減少したと話している。全国愛国衛生運動委員会弁公室の統計によると、09年から11年までの間に、農村のトイレ改造地区の赤痢、腸チフス、A型肝炎の発症者数は、それぞれ35%、25%、37%減少したという。多くの専門家も、農村のトイレ革命で、伝染病や寄生虫の流行を防ぎ、医療支出が減少し、農民の健康レベルが明らかに向上したと述べている。(翻訳・編集/山中)

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