哈爾浜の731陳列館に「証言の壁」増設 旧日本軍の戦争犯罪記す 

人民網日本語版    2018年12月14日(金) 21時50分

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南京大虐殺犠牲者国家追悼日の12月13日、黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市の侵華日軍第731部隊罪証陳列館に増設された「証言の壁」が一般公開された。

南京大虐殺犠牲者国家追悼日の12月13日、黒竜江省哈爾浜(ハルビン)市の侵華日軍第731部隊罪証陳列館に増設された「証言の壁」が一般公開された。新華社が報じた。

「証言の壁」の冒頭には、極東国際軍事裁判で裁判を受けた関東軍軍医部の元部長である梶塚隆二の証言から、「第731部隊は、日本の天皇の勅令により編成された。その勅令は、全将校に示すため、数部複写され日本軍の全部隊に配布された」と記されている。

同陳列館の研究者・金士成氏は、「梶塚隆二の証言は、第731部隊が行った戦争犯罪は、日本の上から下までがかかわった大規模で組織的な集団犯罪であり、国家犯罪であることを証明している」と指摘する。

金氏によると、「証言の壁」の内容には、極東国際軍事裁判で裁判を受けた細菌戦に関わった戦争犯罪人12人の供述のほか、中国遼寧省、山西省で裁判を受けた細菌戦に関わった一部の戦争犯罪人の供述・供述書、さらに同陳列館が長年日本に足を運んで収集してきた第731部隊の元兵士、「特別移送」参加者、第731部隊の強制労働者、細菌戦の被害者遺族の証言なども含まれている。

「証言の壁」には、その中から選び抜かれた25の証言が書かれており、各証言の後ろに証言の出処などが記されている。字数は合わせて3762字。証言の内容に基づき、第731部隊の設置・拡大から始まり、証拠隠滅、敗走、隊の瓦解までの内容が記されており、人体実験や細菌戦の動かぬ証拠が示されている。

見学に来た同市の市民・李路さんは、「『証言の壁』は、中国を侵略した旧日本軍の人体実験や生物兵器の生産などの戦争犯罪が事実であることを示しており、旧日本軍の非人道的な戦争犯罪を明らかにする点で説得力ある証拠だ」と話した。(編集KN)

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