中国の年末旅行ラッシュ、国内は温泉とスキー、海外は買い物と南半球―中国メディア

人民網日本語版    2018年12月14日(金) 13時0分

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クリスマスと正月が近づき、中国観光市場はまた1つのピークを迎えている。写真は雪の上海。

クリスマスと正月が近づき、中国観光市場はまた1つのピークを迎えている。複数の旅行会社を取材したところ、年末は観光地や人気旅行先を訪れる人が比較的少なく、価格も相対的に安いことから、休みをつなげて旅行に出かける人が多い。国内旅行では南への避寒旅行、北へのスキー、スケート、雪景色を楽しむ旅行がとりわけ好調で、海外旅行では季節が反対になる南半球、ショッピングなどがキーワードとなっており、南極ツアーも人気上昇中という。国際商報が伝えた。

■国内旅行:温泉とスキーが引き続き人気

年末が近づき、クリスマスや正月に合わせて、「がんばった自分へのご褒美」として旅行を選ぶ人がとても多い。途牛旅遊網によると、現在、国内旅行先の予約ベスト10は海南省、雲南省、福建省、広東省、広西チワン族自治区、東北地方周遊、四川省、湖南省、華北地方周遊、陝西省となっている。ここからわかるのは、南方の避寒ツアーと北方のスキー、スケート、雪景色を楽しむツアーが引き続き主力だということだ。

途牛の関連責任者は、「北のスキー、スケート、雪景色を楽しむツアーでは、スキー、スケート、温泉、雪景色などのコンテンツが中心になり、黒竜江のハルビン、吉林省の長白山や北大壺などが今年も人気だ。「長白山・万達洲際酒店ファミリールーム往復航空券・3~8日間フリーツアー」などの「瓜果親子ツアー」ブランド、「吉林霧淞島-松花湖寒中釣り-雪郷-虎林園-ハルビン往復航空券・6日間ツアー」などの「牛人専線」シリーズは非常に人気がある。

東北のほか、北西地域は冬から春にかけてのシーズンの優遇措置が打ち出されたこと、閑散期で価格が下がることなどを受け、質の高い氷雪観光資源や多彩な冬~春旅行シーズンのオプショナルを擁する内モンゴル自治区の呼倫貝爾(フルンボイル)、新疆ウイグル)自治区の阿勒泰(アルタイ)、チベット自治区、甘粛省などが今年の氷雪観光の新たな目的地になった。

ここ数日、北方各地が急激に冷え込んだことから、温かい南方を年末の旅行先に選ぶ人が増えており、海南、福建、雲南などが人気上昇中だ。途牛の「海南三亜・ホライズンリゾート&スパ・往復航空券3~8日間フリーツアー」、「厦門(アモイ)-鼓浪嶼(コロンス島)・往復航空券4日間ツアー」、「麗江-香格里拉-大理-玉竜雪山・往復航空券6日間ツアー」などの路線は、年末のツアー日程がどこも予約でいっぱいだ。

このほか遠くまで足を伸ばせない観光客は、近場の温泉で寒さを避ける。現在、北京市、江蘇省、安徽省、浙江省などの温泉ツアーの人気が上がっている。途牛のモニタリングデータでは、北京の古北水鎮温泉、南京の湯山温泉、黄山酔温泉インターナショナルリゾートホテル、安吉の江南天地温泉などの観光指数が上昇しており、「北京古北水鎮・古北之光温泉リゾートホテル・ドライブ2日間ツアー」や「南京湯山温泉・キャンピングカーキャンプ場・ドライブ2~3日間ツアー」などの周辺観光商品が猛烈な売り上げをみせる。

■海外旅行:ショッピングシーズン、南半球ツアーが人気

海外旅行では、季節のイベント、ショッピング、オーロラが年末観光のキーワードだ。気候が温暖で、近い距離にあり、査証(ビザ)取得が楽なタイ、日本、インドネシアなどの人気が高い。中でもタイは最近、到着ビザ(アライバルビザ)の取得費用の無料化や電子到着ビザなどの政策を打ち出したため、バンコク、チェンマイ、プーケットを訪れる観光客が増加した。チェンマイをじっくり楽しむツアー、「バンコク+チェンマイ」、「チェンマイ+チェンライ」、「プーケット+チェンマイ」などの周遊ツアーに人気がある。クリスマスのショッピングシーズンの訪れを受けて、若い消費者の多くがこの時期に海外でクリスマスイベントに参加し、心ゆくまでショッピングを楽しみたいとしている。現在は北極圏のオーロラ観光のベストシーズンでもあり、フィンランドノルウェー、アイスランドなどの北極圏国は80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)の間で人気が高い。

中国が厳冬期に入ると、南半球は春から夏へ移り変わる時期を迎え、気候がよく、景色も美しくなるため、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、フィジーなどの南半球諸国へのツアーが中国人観光客の間でトレンドになる。「ニュージーランド北島南島11-12日間ツアー」、「オーストラリア-ケアンズ9-10日間ツアー」、「フィジーロマニ6泊8日フリーツアー」、「中南米2カ国ブラジル-アルゼンチン13-15日間ツアー」などの南半球レジャー路線なら、夏になろうとする南半球ならではの風景を楽しむことができる。

また南極は11月から翌年3月までは夏に当たり、観光シーズンを迎える。携程旅行網がこのほど発表した「2018~19年中国人南極観光報告」によると、今年も南極観光の人気は続き、観光客は延べ1万人を突破する見込みという。

携程の関連責任者は、「今年の携程プラットフォームでは南極商品の取り扱いが増えている。現在、携程のアプリケーションには200件近い南極観光商品が出ており、観光船は約20隻から選択することが可能だ。選択できる便数も昨年より30%増えた。現時点での予約状況から考えて、18~19年の南極観光シーズンの観光入込客数は前年同期比100%増加するとみられる。中国は今や世界2位の南極観光の旅客供給国であり、スタイルでは団体ツアーが中心になる。出発都市は一線都市が多く、二線都市と三線都市にも拡大しつつある。南極観光は時間的、経済的なハードルが高いため、50~70歳のシルバー族が中心で47%を占める。90後は南極観光で最も潜在力を秘めたクラスターで、全体のうち23%を占める」と話す。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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