2018年12月12日、環球時報は、日本メディアの報道を引用し、順天堂大学医学部の入試で、女子の点数を一律減点していた理由を伝えた。中国のネットユーザーからは批判の声が上がっている。

10日、順天堂大学は記者会見を行い、女子受験生が不利となるような合否判定を行っていたことを認め、謝罪した。報道によると、順天堂大学では少なくとも08年から女子や浪人生を差別する不適切な入試が行われており、昨年と今年の入試だけで165人が不当に不合格とされていた。

代田浩之医学部長は会見で、「大学受験時点では女子のほうが精神的な成熟が早くコミュニケーション能力が高い傾向にあり、判定の公平性を確保するため男女間の差を補正したつもりだった」と釈明。新井一学長は「男子学生を救うためだった」と述べた。このほか、女子寮の受け入れ能力に限界があったことも理由として挙げている。

これに対し、中国のネットユーザーから「これはかなり変なロジックだ」「日本の女性ってかわいそう」「これは男女差別でしょう」「行動では女性を差別し、言葉では男性を差別している」など、非難するコメントが多く寄せられた。

また、「中国だって少数民族は加点される。だから日本の男性も加点していい」との意見や、「頭を下げればすべて終わり。日本の特色ですね」と、日本では何かにつけて会見で頭を下げ謝罪することをやゆするコメントもあった。（翻訳・編集/山中）