13年間世界タイトルを一つも取れない日本の囲碁、中国サッカーにそっくり―中国メディア

Record China    2018年12月11日(火) 20時20分

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11日、解放日報は、日本の囲碁界の実力が中国や韓国に及ばない状況が、中国サッカー界とそっくりだとするコラム記事を掲載した。写真は南京で開かれた囲碁大会。

2018年12月11日、解放日報は、日本の囲碁界の実力が中国や韓国に及ばない状況が、中国サッカー界とそっくりだとするコラム記事を掲載した。以下はその概要。

先週末、第20回阿含・桐山杯日中早碁王者対抗戦が日本で行われ、中国の辜梓豪(グー・ズーハオ)九段が日本の一力遼八段を破って優勝した。持ち時間の長いタイトル戦が多い日本のトップ棋士が「早碁」に慣れていないということはあるが、日本と中国の棋士に実力の差が生じたのは早指しだけの理由ではない。日本には本当にトップクラスの棋士が不足しているのだ。

20世紀の後半まで、日本は世界の囲碁の中心だった。しかし、今では13年間世界タイトルを一つも取れない状況が続いている。日本のトップ棋士である井山裕太九段は以前「日本の囲碁界は青少年への普及という点で中国や韓国に遠く及ばない」と語っていた。確かに、今の日本の囲碁界が置かれている状況は、中国のサッカーと似ている。裏を返せば、中国囲碁の成功には日本サッカーと共通点があるということだ。

中国で囲碁をたしなむ子どもの数は日本よりはるかに多い。上海では毎月1度の昇級試験に1万人以上が、3カ月に1度の段位戦にも2500人程度が参加する。中国棋院杭州分院の杭天鵬(ハン・ティエンポン)副院長は「中国の多くの親は、プロにさせたいからではなく、素養を身につけてもらうために子どもに囲碁をさせる。仮にそこで優れた成績を挙げれば、親は多くの投資をしてプロとしての道を歩ませることもある。一方、日本の親はそこまで力を注いでいない」と語っている。

中国国内の大小さまざまな大会では子どもたちが一緒に座って囲碁について語り合う姿が見られ、普段も時間さえあればネットで囲碁の練習をする。中国囲碁の成功は、まさに「棋士の卵」を育てるという基礎があるから。どの競技においても、若手の育成重視が必要なのだ。(翻訳・編集/川尻

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