病院の悪徳商法=手術中の患者や麻酔から完全にさめない患者に「値上げ交渉」など―中国

Record China    2018年12月10日(月) 8時0分

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中国で「悪徳病院」が問題になっている。患者を手術台に乗せてから別料金を要求したり、麻酔からさめきらず意識が朦朧としている患者にサイン求めるなどの行為が続出しているという。中国メディアの光明網が伝えた。

中国で「悪徳病院」が問題になっている。患者を手術台に乗せてから別料金を要求したり、麻酔からさめきらず意識が朦朧としている患者にサイン求めるなどの行為が続出しているという。中国メディアの光明網が7日付で伝えた。

湖北省政府健康委員会によると、最近発生した事例では、患者が手術室に運ばれてから追加料金2000元(約3万2800円)を要求された。患者がやむをえず同意すると、病院側は患者から銀行カードを受け取り、暗証番号も聞き出して、病院関係者を銀行に行かせた。実際に引き落とされた金額は1700元(約2万7900円)だったが、病院側は現金の引き出しを確認してから手術を行ったという。

湖南省長沙市で5月に発生した事例では、わきがの手術を受けている女性に対して、医師が施術を中止して「もっと美しくしないか」「感染症を防がないか」などと言い出し、追加料金を求めた。1560元(約2万5600円)だった手術料が5600元(約9万1800円)にも膨らむ“提案”だった。女性は受け入れざるをえなくなった。

その他にも、患者が同意しない場合には家族に「感染症になる」などと言い承諾させたり、患者が全身麻酔から完全にさめずに朦朧としている時に、クレジットカードのサインをさせたりする例があるという。

中国の病院は「公立」と「民営」の2種に大別できる。記事によると、問題を多く発生させているのは「民営」の病院という。「民営」病院はすでに、中国の医療体系で重要な部分を占めるとされているが、医療費を巡る問題は「個別に発生しているのではなく、告発も少なくはない」という。また、特に問題を多く出している病院の「チェーン」もあるという。(翻訳・編集/如月隼人

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