欧州各国、春節に備え中国人向けビザ緩和―中国メディア

Record China    2012年11月28日(水) 20時5分

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27日、春節(旧正月)が近づくにつれ、中国の海外旅行市場が活況を呈している。このほど各国の観光局のウェブサイトにアクセスしたところ、各国は中国人観光客を対象とするビザ優遇政策を相次いで打ち出している。写真はオーストリアのウィーン。

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2012年11月27日、春節(旧正月)が近づくにつれ、中国の海外旅行市場が活況を呈している。このほど各国観光局のウェブサイトにアクセスしたところ、中国人観光客を対象とするビザ優遇政策を相次いで打ち出していることがわかった。そのうち、欧州各国は中国人観光客の受け入れに最も積極的だ。北京商報が伝えた。

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英国国境局が発表した新規定によると、中国人観光客はシェンゲン・ビザと英国単独ビザの同時申請が可能となった。同規定により、中国人観光客の英国旅行の利便性が高まった。業界関係者は、「これまでの政策によると、欧州と英国を同時に訪れる中国人は、欧州25カ国に入国できるシェンゲン・ビザと、英国単独ビザを別々に申請する必要があった。中国人観光客の多くはシェンゲン・ビザでヨーロッパ各国を巡り、英国を避けていた。新たなビザ政策の実施により、中国人観光客は申請にかかる時間を短縮し、複雑な手続きを簡略化し、ビザ申請費用を節約できる」と語った。

英国ばかりではなく、イタリア大使館もこのほど、中国人観光客を対象に5年間のマルチビザを発給すると発表した。申請手続きも簡略化し、イタリア国内での運転免許証の問題も解決する。

これまでドイツ・韓国・日本などは中国人観光客に対して、利便性の高いビザ政策を提供している。ロシア大使館は先月上旬、2人以上の団体客のビザを不要とし、現在、豪州・英国・イタリアなどもさまざまなビザ新政策を発表している。業界関係者は「欧州各国の多くが金融危機による影響から立ち直っておらず、ビザ緩和による観光業の振興で現地経済の回復を促そうとしている」と指摘した。

豪州は今月24日から、「両親用ビザ」の発給を開始。同国政府観光局の関係者は、「国民および永住権保持者の両親は、有効期間を延長した観光ビザを申請できる(最長で12カ月間滞在可能)」と述べた。また、来年にも新たな就労ビザ政策を実施し、同国内で学士以上の学位を取得した学生を対象に、最長4年間の就労ビザを発給する。

専門家は「各国の中国を対象とするビザ緩和は、必然的な流れだ」と指摘した。国内経済の発展、人民元相場の上昇に伴い、中国の海外旅行市場は発展を続ける。申請者数の増加に伴い、ビザ政策も緩和に向かう。ビザの申請時期について、東南アジアは出発予定日の10〜15営業日前にならなければ申請できないが、豪州は45営業日前、欧州は25〜30営業日前、日本は25営業日前、韓国は20営業日前から申請が可能だ」と話している。

春節の海外旅行のうち、ショッピングツアー、南の島ツアー、北の雪国ツアーなどの人気が高い。このうち、欧米・豪州・東南アジアが人気を集めている。春節期間の海外旅行の価格は、通常の1〜3割増となる。ビザ申請には一定の期間が必要とされるため、この時期の海外旅行を予定している市民は、2カ月前には行き先を確定するべきだ。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/内山

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