ファーウェイCFO逮捕で米中の緊張高まる中、中国共産党系紙幹部「iPhone使い続ける」、「度量示す」と説明―韓国紙報道

Record China    2018年12月15日(土) 6時20分

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中国の通信機器大手・ファーウェイのCFOをカナダ当局が米国の要請で逮捕した事件で、米中間の緊張が高まる中、中国共産党系紙の編集幹部が米アップル社製スマホ「iPhone」の使用継続を宣言した。「度量を示す」と説明している。資料写真。

中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の最高財務責任者(CFO)をカナダ当局が米国の要請で逮捕した事件をめぐり、米中間の緊張が高まる中、中国共産党系紙の編集幹部が米アップル社製スマートフォン「iPhone」の使用継続を宣言した。韓国・東亜日報が報じた。「一つの度量を示す」と理由を説明しているという。

東亜日報によると、この編集幹部は環球時報総編集者の胡錫進氏。環球時報は中国共産党機関紙・人民日報の国際版で、中国の主張を前面に掲げる愛国主義的な論調で知られる。ファーウェイの孟晩舟・副会長兼CFOが1日にカナダ・バンクーバーで身柄を拘束されたことが明らかになった後、中国国内ではiPhoneなど米国製品の不買運動が広がりつつある。

8日に北京の人民日報社で「米中のゲームと世界情勢の変化」をテーマに開かれた環球時報の年次討論会で、開幕の祝辞のために演壇に上がった胡氏は自分のiPhoneを手にしながら、「ファーウェイに換えずにiPhoneを使い続けたいと思う」と語った。

さらに今年4月に米国が中国通信機器メーカーの中興通訊(ZTE)を制裁した出来事に言及。「当時、私は非常に興奮して米国を非難しながら、『今夜(制裁当日)から私と環球時報人は皆ZTE人だ』と中国版ツイッターの微博(ウェイボー)投稿した」と述べた。

続いて「当時、私はiPhoneを放棄し、ZTEやファーウェイを使うべきだと決心したが、iPhoneに慣れていたので使い続けた」と笑いを誘い、「孟副会長の逮捕事件以来、私はiPhoneでファーウェイを支持する文章をウェイボーに上げたところ、インターネット上で多くの人々から『ファーウェイに変えろ』と非難された」と話した。

今後について胡氏は「私はiPhone を使い続ける」と明言。「これは一つの度量を示している」とし、「中国が大規模な貿易黒字を記録している昨今、外国ブランドを差別してはならないし、外国商品がより公平な競争環境を得るようにしなければならない」と指摘した。

そして「私たちが最も心配しているのは、米国との貿易戦争が中国にどのような損失をもたらすかではなく、中国が改革開放を引き続き堅持できるかだ。これが最も重要だ」と強調。「私たちは(米国と)戦うほど開放すべきであり、戦うほど保守的になってはならない」と訴えた。

一方でファーウェイCFOの逮捕を受け、中国外交部は米加両国の大使を相次いで呼び強く抗議し、「釈放しなければ重大な結果を招く」などと対抗措置をにおわした。中国当局はその後、休職中の外交官らカナダ人2人を拘束。事態は報復合戦の様相を呈している。(編集/日向)

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