アパレルメーカーZaraがコスメ市場に参入 リップグロスシリーズを発表

人民網日本語版    2018年12月6日(木) 16時40分

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ファストファッション業界の業績は近年伸び悩んでいるのを背景に、メーカーが商品ラインナップを拡大して業績アップを図らざるを得なくなっている。例えば、最近フレグランスシリーズを打ち出しているアパレルメーカーのZara(ザラ)は、コスメ市場に参入し、今月5日には、初のリップグロスシリーズUltimatteを発表した。価格は7.95-19.95ユーロ(1ユーロは約127.90円)。

ファストファッション業界の業績は近年伸び悩みを見せており、メーカーは商品ラインナップを拡大して業績アップを図らざるを得なくなっている。例えば、最近フレグランスシリーズを打ち出しているアパレルメーカーのZara(ザラ)は、コスメ市場に参入し、今月5日には、初のリップグロスシリーズUltimatteを発表した。価格は7.95-19.95ユーロ(1ユーロは約127.90円)。その他にも、多くのファストファッションブランドがコスメ市場に参入している。業界関係者は、「コスメ商品はコストが安く、利益率が高い。一定規模に発展しているファストファッションブランドがそこに参入すれば、自社の業績を伸ばすことができる」と分析している。北京商報が報じた。

これまで、コスメ系商品でZaraが販売していたのは、フレグランスだけだったが、その姉妹ブランドのBershka(ベルシュカ)は2017年に、コスメやスキンケア、ボディーケアなどを含むおよそ100種類のコスメ商品を打ち出した。また、別のアパレルメーカー・H&Mも15年に、初のコスメシリーズを打ち出し、発売後は品切れ続出の大ヒットとなっている。

実際、コスメ市場の見通しは明るく、利益率も高いため、多くのブランドが業界を越えて参入している。市場調査会社・ミンテルの統計によると、中国の化粧品市場の成長率は、美容・ケア市場全体の成長率を大きく上回っており、2017-22年の間、化粧品市場は毎年年間平均10.2%のペースで成長し、22年には496億6200万元(1元は約16.47円)規模に達する見込みだ。

Zaraの親会社・Inditexグループが発表している今年上半期の業績を見ると、7月31日の時点で、過去6カ月の売上高が前年同期比3%増で、粗利益率は56.7%、純利益は3%増の14億1000万ユーロとなっている。前年同期の同グループの売上高は前年同期比11.5%増で、粗利益は前年同期比11%増の66億ユーロ、純利益は同9%増の13億7000万ユーロだった。ここからも同グループの業績は今年すでに大幅な鈍化を見せていることが分かる。

ぜいたく品中国聯盟の張培英栄誉顧問は、「ファストファッションの業績が徐々に落ち込んできているため、各大手ブランドが新たな道を模索し始めている。コスメ商品は利益率が高く、急成長したファストファッションのスタイルを利用すれば、市場の一部を奪うことができるだろう。ただ、化粧品市場は非常に大きいものの、ライバルを軽視することはできず、ファストファッションブランドのほか、各大手コスメが集まった店も近年続々と登場している。また、オンライン販売だけのブランドよりも、オフラインの実店舗を持つブランドのほうが人気となっている」と指摘する。(編集KN)

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