韓国20代の失業率が日本の2倍に、原因は?

Record China    2018年12月8日(土) 9時30分

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5日、韓国・聯合ニュースは「韓国20代の失業率が日本の2倍以上になった」と報じた。写真はソウル。

2018年12月5日、韓国・聯合ニュースは「韓国20代の失業率が日本の2倍以上になった」と報じた。

記事によると、韓国の昨年25~29歳の失業率は9.5%で、日本(4.1%)の2倍以上を記録した。20~24歳の失業率も韓国が10.9%、日本が4.7%だったという。

早稲田大学の朴相俊(パク・サンジュン)教授と韓国銀行(BOK)のキム・ナムジュ副研究委員は5日に発表したBOK経済研究の報告書「韓国と日本の青年失業比較分析および示唆点」で「韓国の若者の失業率が日本より大幅に高いのは、良質の雇用が不足している上に大企業と中小企業間の賃金格差が大きいことに起因しているとみられる」と指摘。大・中小企業の賃金格差拡大といった労働市場の二重構造化が若者の失業率増加につながるものとの分析だ。

統計庁の調査から、韓国の50人未満の中小企業の平均賃金は大企業の55%にすぎないことが分かっている。一方、日本は過去20年間、中小企業の賃金が大手企業の賃金の80%水準を維持しており、大卒初任給の場合は90%を上回っているという。

研究チームはこの他にも、経済成長率の下落、進む高齢化、パートタイム労働者の比率の上昇、低賃金労働者の比率などが複合的に作用し合って韓国の若者の失業率が増加し続けていると指摘。「韓国も労働市場二重構造の緩和、良質な雇用の創出など長期的かつ構造的な問題の解消のために持続的に取り組むべき」とし、「日本の政策事例を参考に、短期的な若者雇用ミスマッチ問題を解決するための対策も推進しなければならない」と主張したという。

これを受け、韓国のネットユーザーからは1700件近くのコメントが寄せられている。「韓国企業は3人でする仕事を2人にさせてるんじゃない?今年も企業の内部留保は増えて採用はしてないけど。韓国の貧富格差が広がっているのは企業の影響もある」「日本の成長はマイナス。それに就職も入りやすいのはブラック企業だけ」「日本は今高齢化が深刻な社会問題。働く若者がいないから失業率が低い」「(韓国は)失業じゃない。就職経験のない人の方が多いと思うよ」「文在寅(ムン・ジェイン)大統領を選んだんだから就職なんて期待できない」「ろうそくを手にしたら国民が住みやすい世の中が来ると思ってたけど…。得したのは北朝鮮だけだなんて」「就職できない理由は、1.能力に比べていい会社に入ろうとするから(若者のせい)。2.解雇されにくいから採用も難しい(労組のせい)。3.今の若者はベビーブーム世代だから競争が激しい(親のせい)。4.企業に負担になる政策の強行(政府のせい)」など、さまざまなコメントが寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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