ショート動画市場が爆発的発展 AIと5Gが力強いエンジンに

人民網日本語版    2018年12月4日(火) 19時50分

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最近、複数の有名インターネット企業がショート動画分野に力を入れており、ショート動画市場に新たな変化を促している。

最近、複数の有名インターネット企業がショート動画分野に力を入れており、ショート動画市場に新たな変化を促している。さまざまな現象からうかがえるのは、業界・企業が人工知能(AI)と5Gを契機として次々に事業展開を進め、発展の次の段階で優位性を獲得しようとしていることだ。「経済参考報」が伝えた。

▽競争がますます激しくなるショート動画市場

百度(バイドゥ)はこのほど開催した百度世界大会で、傘下の(動画プラットフォームの)好看視頻のユーザー規模が2億人を突破したことを明らかにした。好看視頻は百度のショート動画生態圏における事業展開で重要な位置を占める製品であり、開設してから1年足らずの9カ月目にアクティブユーザー数が1200万人を突破した。

騰訊(テンセント)もショート動画市場の事業展開を加速させている。11月1日に開催したグローバルパートナー大会では、オリジナル優品ショート動画プラットフォームのyoo視頻が発表された。

こうした業界のリーディングカンパニー2社の新たな動きは、ある側面からショート動画市場の活況を物語る。網易、捜狐、微博(ウェイボー)なども市場に進出しており、この新たな陣地をめぐり全力で戦いを繰り広げている。

業界関係者は、「ショート動画産業はここ1年ほどの間に爆発的に成長した。現在のショート動画アプリの利用時間は一般の動画アプリの利用時間にほぼ近づいており、非常に速いペースで成長している」と話す。

騰訊の林松涛副社長は、「ショート動画市場は今は爆発的な発展の直前で、現在の市場に出回るショート動画製品はショート動画の未来を示しているとはいえない」と指摘。別の業界関係者は、「現在のショート動画産業のトップグループにいる一部の企業が成長のボトルネックに直面しており、他の企業にとっては、追いつき追い越すチャンスかもしれない」との見方を示す。

▽AIと5Gが産業の力強いエンジンに

ショート動画の生態圏とコンテンツの爆発的発展が、技術に対してより高い挑戦を突きつけている。業界関係者は、「ショート動画プラットフォームは大量のコンテンツをふるいにかけて質の高いコンテンツを選び出さなければならず、そのためにはAIの強大な力が必要だ」と指摘する。

百度の沈抖副社長は、「動画のシーンの識別で、百度の情報フローチームはすでにロボットによる100%自動分類を実現しており、精度は98%に達する。百度のAI技術力を活用して、好看視頻はすでによりスマートなコンテンツの分類発信を実現した。未来のAI技術はショート動画でより深く、より複雑に応用されるようになり、これには基礎的AI、動画の理解、動画の作成など各段階が含まれる」と話す。

関連資料によると、今年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の直前に、阿里巴巴(アリババ)と関係機関が共同開発したAIショート動画作成アプリ・アリババウッドが発表された。これを使えば、わずか1分で商品を紹介するショート動画200本を作成することができる。

ショート動画携帯電話アプリ・快手の関係責任者は、「ショート動画のコンテンツの理解、分類発信という2つの段階で、AIの役割は非常に大きい。正確な分類発信能力を備えていなければ、ショート動画プラットフォームのさまざまな機能は実現が難しくなる」との見方を示す。

5Gも同じようにショート動画産業に契機をもたらすとみられる。林副社長は、「4G時代には、ブロードバンドと回線速度の進歩が動画コンテンツを飛躍させ、ショート動画プラットフォームを生み出した。5Gが商用化されれば、新たなコンテンツ創作のピークが訪れるだろう」と話す。

専門家は、「5G時代には、AR、顔認証、モーションキャプチャーなどを含むさまざまな科学技術の新成果がショート動画に応用され、中継やショート動画の新たな展開を後押しし、産業と消費者により大きなイマジネーションの可能性をもたらすだろう」と予測する。(編集KS)

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