海外では「国家の体面を汚した」事態、中国では美談に―中国紙

Record China    2018年12月4日(火) 19時10分

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3日、環球時報は、メルケル独首相が政府専用機のトラブルで、アルゼンチンでのG20首脳会議に半日遅れで現地入りする異例の事態となったことについて、「海外では『国家の体面を汚した』などと批判を浴びたが、中国では美談にされた」と報じた。資料写真。

2018年12月3日、中国紙・環球時報ウィーチャット公式アカウントは、ドイツのメルケル首相が政府専用機の機体トラブルで、アルゼンチンでの20カ国・地域(G20)首脳会議に半日遅れで現地入りする異例の事態となったことについて、「海外では『国家の体面を汚した』などと批判を浴びたが、中国ではある『大V』によって美談にされた」とする記事を掲載した。

「大V」とは、中国のSNS上で多くのフォロワーを抱え影響力を持つ人気アカウントのことだ。

記事はまず、今回のトラブルについて、「メルケル首相を乗せた政府専用機は、ベルリンを出発したが機体に不具合が発生したためケルンに緊急着陸した。首相はその後、小型の政府機でスペインに着き、さらにスペインの民間機に乗り換えてアルゼンチンへ向かった」とし、ドイツのメディアが遅刻について「恥かしい事態だ」などと批判的に報じたことを紹介した。

記事によると、民間機の「最高級のビジネスクラス」でメルケル首相の隣りに座ることになったある旅行ブロガーが、首相の機内での様子を撮影してSNS上に投稿し注目を集めた。だが中国のある「大V」は、これについて、政府専用機の機体トラブルには全く触れず、メルケル首相は専用機ではなく民間機の、しかも普通のビジネスクラスに座ったなどとし、旅行ブロガーについても「ある若者」として伝えたという。

記事は、「ドイツメディアが『恥かしい事態』と報じたこの事件は、あろうことか、西側諸国にひれ伏す中国のある『大V』によって美談のように扱われた」と報じた。(翻訳・編集/柳川)

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