2018年12月3日、中国外交部の耿爽（グン・シュアン）報道官は定例記者会見で、中国が先月、東シナ海の日中中間線付近でガス田の試掘とみられる活動を行ったことに対し日本政府が抗議したことについてコメントした。

共同通信によると、菅義偉官房長官は3日の記者会見で、東シナ海の日中中間線付近で中国の掘削船が11月中旬にガス田を試掘しているとみられる活動をしていたとして、東京と北京の外交ルートを通じて中国政府に抗議したことを明らかにし、「中国側が一方的な開発に向けた行為を継続していることは極めて遺憾だ」と述べた。

耿報道官は同日の記者会見で、日本側の抗議についてコメントを求められ、「中国の活動は、全く争いのない中国の管轄海域で行っている。完全に中国の主権と管轄権の範囲内での事柄だ」とした上で、日中中間線について「日本側の一方的な主張で、中国は断固反対し、承認したことはない」と述べた。（翻訳・編集/柳川）