Record China 2018年12月3日(月) 5時50分
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30日、米華字紙・多維新聞は、「韓国の太陽エネルギー産業が中国企業との価格競争で劣勢に立たされている」として、韓国紙の記事を転載した。資料写真。
2018年11月30日、米華字紙・多維新聞は、「韓国の太陽エネルギー産業が中国企業との価格競争で劣勢に立たされている」として、韓国紙の29日付の記事を転載した。
記事はまず、韓国政府は近年太陽エネルギー産業に多額の投資を行ってきたが、中国の競合企業との低価格コスト競争で劣勢に立たされ、韓国の同産業は危機的状況に陥っていることを紹介。
次に記事は、韓国大手太陽エネルギー企業の現代重工グリーンエネルギーが、「低価格生産ラインを停止し、今後は高性能パネルと太陽電池の生産事業に注力する」と宣言したことを伝え、これを「現代重工グリーンエネルギーが正式に太陽エネルギーの低価格競争から手を引いたことを意味する」と分析。
同社は近年低性能の太陽電池の輸出に注力していたが、その単価は全体的に中国製品よりも10%から20%高くなっており、2017年の営業損益は赤字を計上している。また、同社と長期供給提携を結んでいる関連企業も2014年から中国企業に価格面で打ち勝つことができず、今年3月に倒産したという。
韓国産業通商資源部が公表したデータによれば、韓国国内の太陽光パネル市場において、韓国産製品が占める割合は2014年の82.9%から今年9月には66.6%まで下がっている。一方、中国製品は同17.1%から33.4%へ上昇。記事はこの理由について「太陽エネルギー企業がコスト削減のため低価格な中国製品を選択するため」としている。
記事はまた、韓国政府は太陽エネルギー産業に大量の予算と補助金をつぎ込んでいるが、これが中国に「おいしい思い」をさせていると業界からは批判が出ていると紹介。中小規模の太陽光パネルメーカーの担当者は「中国企業には価格競争では勝てない。去年はすでに10社の同業社が倒産しているが、今年も楽観視できない」と話しているという。
また、記事はある市場調査会社の「中国企業の低コスト攻勢が強まる中、世界の太陽光パネル価格は今後も引き続き下落するだろう」という予測を伝えている。(翻訳・編集/和田)
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