【CRI時評】政治家たちがG20の同心円に対面する

CRI online    2018年11月30日(金) 16時30分

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今週金曜日(30日)に開かれる主要20カ国・地域(G20)ブエノスアイレス・サミットは同メカニズム発足以降、初めてラテンアメリカの国で行われることになる。

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 今週金曜日(30日)に開かれる主要20カ国・地域(G20)ブエノスアイレス・サミットは同メカニズム発足以降、初めてラテンアメリカの国で行われることになる。ホスト国のアルゼンチンは全世界に、工夫を凝らしたシンボルマークを発表した。その中にはホスト国の要素を一切取り入れず、全体のデザインは色とりどりの円形ブロックからなっている。一番外側にはG20 のメンバー数を意味する20個の小さな円があり、内側から外側に伸びる同色の5つの円は世界の5大陸を表している。また、合わせて100ある円は「満点」で世界の融合に期待を示すものということだ。さらに様々な配色を用いることで、今回のサミットで取り上げられている議題の多様性を強調している。

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 アルゼンチンはG20 に参加する政治家とマスコミに、「世界経済の発展が再び岐路に立たされている今日、政治家たちは当初抱いていた初心を振り返るべきではないか」という鮮明なシグナルを発している。G20という世界経済の協力における最も重要なプラットフォームを通して、マクロ経済政策面での協調を強め、結束と連携を呼びかけて、開放と協力を貫き、共同発展を図っていくべきである。

 最近、各方面から警戒すべき情報が発信されている。国際通貨基金(IMF)は、今年と来年の世界経済成長見通しをそれぞれ0.2ポイント引き下げて、3.7%に下方修正した。IMFが世界経済成長見通しを引き下げるのは2016年7月以来のこととなる。貿易戦争の逆風、新興市場が直面している窮境、ユーロ圏経済成長の低迷など、いずれも世界経済発展の前途に影を落としていると見られている。

 では、如何にして世界経済の下振れの勢いを止められるのだろうか?これについて、IMFのラガルド専務理事は、「G20の指導者らが今回のサミットでチームワークの精神を再び確認し合ってほしい」との期待を示し、「貿易障壁を設けることは最終的に自分自身に損害を及ぼす」と訴えて、最近の保護貿易主義の動きに歯止めをかけることを呼びかけている。さらに、全世界の貿易システムを改善するには、今回のサミットは「この上ないチャンス」としている。IMFの報告によると、サービス貿易の開放によって、今年のG20の経済成長を0.5ポイント(3500億ドル規模)押し上げる効果が見込めるという。 ここ数日、アルゼンチンの人々は特に、中国に期待を抱いているようだ。中国の習近平国家主席がG20 サミットに出席し、アルゼンチンを公式訪問することを通じて、世界経済の難局の打開に中国の知恵を寄与し、アルゼンチンと中国との各分野における実務協力の更なる拡大に期待を示している。

 習主席は去年開かれたG20ハンブルグ・サミットで、「1人の努力は足し算、チームの努力は掛け算」というドイツの諺を引用して、G20 のメンバーにとって「最も大切な富はパートナー精神である」と強調した。岐路に立たされている世界経済を背景に、政治家たちにとって、協調と協力は発展とウィンウィンを実現させるための唯一正しい道である。

 アルゼンチン南部に位置するウシュアイアは「世界最南端の都市」、「世界の果て」と呼ばれている。この都市を有する国でG20サミットが開かれ、100の異なる色の円で構成されている同心円のシンボルマークの下、今回のサミットに参加する政治家たちに「団結と協力、共に発展を図る」というG20のパートナー精神を忘れないでほしいと伝えたい。(CRI論説員)

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