三菱電機中国総代表・富澤克行氏「中国改革開放と共に歩んだ40年」

人民網日本語版    2018年11月27日(火) 19時20分

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1978年、中国共産党第十一期中央委員会第三回全体会議が開催され、中国は「改革開放」路線を進むという重要な決意を宣言し、世界に向かって大きな門戸を開いた。

1978年、中国共産党第十一期中央委員会第三回全体会議が開催され、中国は「改革開放」路線を進むという重要な決意を宣言し、世界に向かって大きな門戸を開いた。外資企業が続々と中国市場に参入し始めたこの年、三菱電機も初めて中国に進出し、中国のインフラ建設に強力なサポートを提供すると同時に、この豊かで肥沃な土地で急速に成長してきた。三菱電機株式会社執行役員兼中国総代表を務める富澤克行氏はこのほど人民網の取材を受け、中国市場における三菱電機の発展の軌跡を詳しく語った。

〇第三国市場における協力に明るい見通し

今年は、中国の改革開放40周年で中日平和友好条約締結40周年、そして三菱電機の中国事業開拓40周年にあたる。富澤氏は、「三菱電機の中国におけるビジネスの成長は、中国のパートナーの共同の努力と切り離すことはできない」としている。三菱電機が中国市場に進出した初期の1980年代、上海電気集団と共同で上海三菱電梯公司を設立し、今では知らない人がいないほど有名なエレベーターブランドとなった。1990年代には、上海電気との協力を拡大し、上菱空調電器有限公司を設立、業務エリアを拡大し続け、鉄道交通の分野においても、三菱電機は1984年から中国側パートナーと複数の協力プロジェクトを展開した。2008年以降、三菱電機と中国の車両メーカーによる第三国での業務提携は徐々に増加している。

日本の安倍晋三首相が今年10月に訪中した際には、第三国市場における協力展開で多くの共通認識に達した。富澤氏は、「三菱電機もこのチャンスを活かし、より多くの中国企業と協力し、今後中国メーカーの高いコストパフォーマンスと、三菱電機の海外での実績・ノウハウといった優位性を活用し、良い点でお互いを補うことで、アジア太平洋地域と一帯一路(the Belt and Road)関係国の第三国市場を共同で開拓し、地区と社会の持続可能な発展のために共同で努力していきたい」と抱負を述べた。

〇循環型社会の構築は、製造業発展の未来

三菱電機は2021年に創立100周年を迎える。これを一つの節目と考え、三菱電機は「環境ビジョン2021」という長期目標を打ち出した。具体的には、「グローバル環境先進企業」を目指し、「持続可能な発展」と「安心・安全・快適性」の両立が可能な社会の建設を提唱している。三菱電機は、長期にわたり、環境保護関連技術の開発と応用分野への投資を続けてきており、水処理・省エネルギー・資源リサイクル再利用・新エネルギーなどの環境保護分野における技術蓄積の成果を得てきた。

富澤氏は、「中国は現在、スマート製造・グリーン製造に力を入れている。中国製造業の将来に向けて、効率や質の向上や人材の活用のみならず、三菱電機は、エネルギー・資源の効率化や環境に対する負荷についても着目し、「スマート製造+グリーン製造」の総合ソリューションを中国市場に提供していく。具体的に言うと、『資源とエネルギーは必要な時に必要な場所で必要な量で使用する』という方針にのっとり、エネルギー効率・環境負荷・生産効率・品質向上すべてが同等の価値を備えていると見なす」と述べた。

さらに、「中国市場は、今後、スマート製造を土台として、グリーン製造をいっそう重視する、つまり循環型社会の実現のためにどのような貢献ができるかを考える必要がある。エンジニアリングチェーンとサプライチェーンという2つのチェーンにおいて、商品(ハードウェア・ソフトウェア・サービス)の企画段階からスタートし、経営管理を始めとした情報システム・生産システム・生産設備・あるいはオペレーションの設計と実行、更に保守・メンテナンスまでのライフサイクルのすべてのシーンにおいて、3R(リデュース・リユース・リサイクル)の実行による循環型社会に基づいた考え方を適用することが必須となる。循環型社会の実現に向けた取り組みにおいて、日本は世界の最先端を走っており、三菱電機もこの分野での先端技術を中国市場で推進したいと考えている」と続けた。

〇中国の改革開放深化と貿易のグローバル化推進を期待

改革開放から40年、かつて貧しかった中国には、天地を覆すほどの変化が起こった。改革開放政策は、中国を変えただけではなく、世界の発展と進歩をも大きく後押しした。習近平主席は、第1回中国国際輸入博覧会開幕式で基調演説を行い、「中国の開放の扉が閉ざされることはなく、大きく開かれていくのみだ」と強調、国際輸入博覧会の開催について、「中国が新たなハイレベルの対外開放を推進するための重大な方策であり、中国が能動的に世界の開放市場に向かうための重大な措置である」とした。

6日間の会期で開催された博覧会には、172カ国・地域と国際機関および3600社以上の企業が出展し、40万人以上のバイヤーが国内外から参加して商談を行った。三菱電機もいち早く出展申し込みを行い、スマート生産、スマートモビリティ、スマート都市、快適空間という4つのテーマをめぐり、その最新技術を紹介した。

富澤克行氏は、「三菱電機は、中国の改革開放がいっそう深化するよう期待している。改革開放政策が企業に収益をもたらすと同時に、グローバル化貿易の推進に積極的な役割を果たすことを確信している」と話した。(編集KM)

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