同じ「中国侮辱」なのに対応がまるで違う!なぜ中国当局はD&Gには強く抗議しないのか

Record China    2018年11月26日(月) 16時10分

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イタリアの有名ブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)の中国侮辱騒動が物議を醸す中、米華字メディアの多維新聞は25日、「なぜ中国当局はD&Gに対して強く抗議しないのか」と題する記事を掲載した。写真はD&G店舗。

イタリアの有名ブランド、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)の中国侮辱騒動が物議を醸す中、米華字メディアの多維新聞は25日、「なぜ中国当局はD&Gに対して強く抗議しないのか」と題する記事を掲載した。

この問題は、D&Gが公開したPR動画の演出が中国を侮蔑するものだと指摘されたほか、同社のデザイナーがSNSでひどい表現を用いて中国を貶めるような発言を行ったとして、内外で騒動になっているもの。

記事は、スウェーデンの番組が今年9月、中国を侮辱するような内容の放送を行ったことを紹介し、「同じ中国侮辱なのに、中国当局は今回はかなり抑制的だ。なぜD&Gを放っておくのか」と疑問を提起している。

確かに、二つの事案に対する中国の反応は明らかに異なる。中国外交部の耿爽(グン・シュアン)報道官はスウェーデンの番組が起こした騒動に対して「司会者の言論は中国とその他の民族への差別、偏見、挑戦に満ちており、完全にメディアの職業道徳に反する。われわれはこれを強烈に批判し、外交部と大使館はすでにスウェーデン側に強烈な抗議を行った」と述べていた。

しかし、今回のD&Gの騒動に対しては「これは外交問題ではないし、われわれは外交問題になることを望んでいない」「外交部の報道官より、中国の一般の人たちがこの件をどう思っているか、どう見ているか聞いてほしい」と述べるにとどめており、その“温度差”は明らかだ。

なぜこれほど反応が異なるのか。記事はその理由を、「D&Gがすでに大きな代償を払っているから」としている。問題発覚後、多数の中国芸能人が同社のイベントへの参加中止を表明したことから、上海で行われる予定だった大型ショーが中止に追い込まれた。また、中国国内では大規模なボイコット騒動にも発展し、D&Gは創業者の謝罪動画を投稿するなど“火消し”に躍起になっている。「油を注がなくても十分な火力がある」と見ていることが、外交部の抑制的な反応につながっているとの分析だ。(北田

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