人気お見合い番組から見る中国の若者の価値観―韓国紙

Record China    2012年11月18日(日) 21時56分

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31日、中国で大人気のお見合いバラエティー番組「非誠勿擾(=誠実な方以外はお断り)」。この番組がなぜ人気を誇っているかを通じて、中国の若者の苦悩や考え方が理解できる。

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2012年10月31日、環球時報によると、韓国紙・中央日報は30日、中国で大人気のお見合いバラエティー番組「非誠勿擾(=誠実な方以外はお断り)」について伝えた。「非誠勿擾」は中国のテレビ局・江蘇衛視が10年から放送を開始し、現在も絶大な人気を誇っている公開お見合い番組。この番組がなぜ人気を誇っているかを通じて、中国の若者の苦悩や考え方が理解できる。

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まず最初に、この番組の構成から中国の大きな社会問題を読み取ることができる。番組では、女性ゲスト24人に対し、男性ゲスト1人が登場する構成になっており、男性が絶対的に優位な立場に置かれている。しかし、中国では人口構成の男女比のゆがみが著しく、実際には結婚適齢期の男性が女性よりも10%も多いため、本来なら男性24人に対して女性1人が登場してもおかしくはない。現実に対するやるせない男性の気持ちに替わって、番組の構成上である種の欝憤(うっぷん)を晴らしてあげているのだろう。

また、男女ゲストの話の内容からは、中国の若者の価値観や社会観が読み取れる。ゲストの約20%が片親の家庭で育っており、彼らはそのことをまったく隠さず話し、涙することも多い。彼らがカップルになる成功率は通常に比べてかなり高い。その理由は恐らく「同病相憐む」ということであり、比較的簡単に共鳴を得られるだけでなく、二度と同じ傷を受けたくないという意識が暗黙のうちに男女双方の気持ちを通じさせているのだろう。

興味深いのは、いわゆる「3高」の男性がほとんどふられていることである。最近、北京大学出身の企業オーナーが男性ゲストとして出演した時には、開始5分間で女性ゲスト全員が彼に興味があると反応した。彼は間違いなく社会の0.1%に属する超エリートの一人である。しかし、男性が「早めに両親にあいさつに行ってほしい」との要求を出すと、女性全員がそれを拒否。彼女たちが金銭や財産よりも自分の自由を重視していることの表れであり、彼女たちの価値観を垣間見ることができた。(翻訳・編集/HA)

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