日中紛争、中国の自動車市場で勝ったのは中国の自社ブランド―米誌

Record China    2012年11月16日(金) 21時28分

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15日、尖閣諸島をめぐる日中両国の対立により、中国で日本製品のボイコットが続いているが、中国の自動車市場で勝ったのは中国の自社ブランドだと米誌が指摘した。写真は「愛国消費、国産を買おう」とのステッカーが貼られた中国車。

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2012年11月15日、中国の自動車専門サイト・蓋世汽車網によると、米誌フォーブスはこのほど、「中国の乗用車市場における勝者と敗者」と題した記事を掲載した。

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2012年1−10月における中国市場での乗用車の販売総数は1080万台で、前年同期比7.6%増となった。中国は現在世界最大の乗用車市場であり、そこでの勝者と敗者が誰であるのかは投資者にとっては気になるところだ。10月の乗用車販売台数は110万台を突破。前年同期比で5.3%の伸びを見せた。最も大きな変化は、日本車(日系車を含む)の販売台数が一気に54%も下降し、日本車以外の車が23.8%も上昇したことだ。

ここまでの数字から見ても、2012年の中国市場における最大の敗者は日本車であることは明らか。尖閣諸島をめぐる日中両国の対立から、日本に対する国民感情が急速に悪化した中国では、日本車を含む日本製品のボイコット運動が拡大しており、その動きは今のところ収まる気配を見せていない。2008年の中国市場の日本車シェアは30.6%で圧倒的な強さを誇っていたが、今年の反日デモ後は激減。現在の累計販売台数は市場の21.1%に落ち込んでいる。

一方でフォルクスワーゲンを筆頭に欧州車は好調で、今年10月までに中国市場のシェアは21.4%から25.5%に上昇。ゼネラルモーターズに代表される米国車のシェアも5年前の11.7%から15.5%に増加した。韓国車も過去2年間のシェアより2%上昇し、現在9.8%に達した。

しかし最大の勝者は自社ブランドの中国車だ。10月の中国車の販売台数は前年同期比で16%の大幅増。なかでも長城汽車の販売台数は前年同期比76.9%増と驚異的な伸びを見せた。中国車は2009年の市場シェア30.9%をピークに2012年9月まで下降の一途をたどっていたが、10月には33%を記録するまで回復している。

日本車メーカーにとっては、今後数年間は中国市場で厳しい状況が続くと予想され、中国車も外国車の健闘に主導的立場を失う可能性がある。日中紛争が一定レベルで自動車市場に影響を与えることは確かだ。中国車が市場で確固たる地位を築くか否かは、時間が教えてくれるだろう。(翻訳・編集/本郷)

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