なぜ中国人は服を買わなくなったのか?―米華字メディア

Record China    2019年9月14日(土) 15時10分

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米華字メディア・多維新聞は11日、人民日報海外版などの記事を引用し、中国で衣料品の販売量が1年で178億着減少したと報じた。資料写真。

2019年9月11日、米華字メディア・多維新聞は人民日報海外版などの記事を引用し、中国で衣料品の販売量が1年で178億着減少したと報じた。

中国国家統計局によると、衣料品販売量は17年第4四半期(9-12月)から減少傾向にあり、18年は540億6000万着と、719億1000万着だった17年から約25%減った。

また、中国商業聯合会と中華全国商業信息中心(商業情報センター)の発表によると、18年の全国重点大型小売企業の衣料品販売量は全体で4.2%減少した。スポーツウエアはプラス成長だったが、その他の主な衣料品はすべて前年を割ったという。

記事は、中華全国商業信息中心のデータとして衣料品の価格が上がっていることを紹介。18年には衣料品の消費者価格は1.4%上昇し、価格上昇が販売量減少の主な原因と考えられるという。重点大型小売企業の同年の衣料品単価の上昇率は全体で前年比4.1ポイント増の5.3%上昇だった。

人民日報海外版は、業界関係者が「以前は爆発的人気商品が出て、数十万着売れた例がある。しかし最近の消費者は他人と服装が『かぶる』ことを嫌がる。新たな消費指向はすぐにメーカーにフィードバックされ、その生産モデルは『大規模で全面的』から『少量で良質』に変わった。メーカーはデザインや材料に大量の人や資金を投入しており、商品の販売価格もおのずと上昇した」と指摘したと伝えた。

同ニュースは中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でも複数のアカウントが伝えた。ネットユーザーからは「かわいいと思えるのがないんだよね」「高い。給料のほとんどが家賃に消える現状じゃ服は買えない」「給料据え置きなのに物価はどんどん上がって何も買えないよ。土食べるしかない」などというコメントが寄せられた。(翻訳・編集/和田)

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