李克強次期首相が序列第2位に、「首相」と「全人代常務委員長」の序列逆転劇―中国

Record China    2012年11月16日(金) 10時1分

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15日、中国共産党の新たな最高指導部を構成する政治局常務委員のメンバーが発表され、新たな総書記に選出された習近平氏が序列第1位、次期首相の李克強氏が第2位に就いた。写真は李克強氏。

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2012年11月15日、中国共産党は第18回党大会の閉幕を受け、第18期中央委員会第1回全体会議を開催し、中国の新たな最高指導部を構成する政治局常務委員のメンバーを選出した。新たな総書記に選出された習近平(シー・ジンピン)氏が序列第1位に、次期首相の李克強(リー・カーチアン)氏が第2位に就いた。米華字メディア・多維新聞が伝えた。

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李氏が序列第2位に就いたことが注目を集めている。歴代の中国共産党中央政治局常務委員の序列を見ると、元首相の朱鎔基(ジュー・ロンジー)氏にしても、温家宝(ウェン・ジアバオ)氏にしても、「首相」の序列は常に「全国人民代表大会(全人代)常務委員長」に次ぐ第3位だった。しかし、李氏が首相に就任することで、「首相」の序列は再び第2位に復活するとみられている。

中国の政治局常務委員の序列には非常にこだわりがある。1982年の第12回党大会で従来の党主席制が廃止され、党の最高職として総書記が設置されると、政治局常務委員の序列も職位ではなく、その人の実際のステータスによって決められるようになった。

1992年の第14回党大会で、当時の江沢民総書記はトウ小平氏の同意を得て、当時の首相・李鵬氏を序列第2位に据えた。

1998年、首相の座を朱鎔基氏に譲った李鵬氏が全人代常務委員長に就任すると、序列第2位としての地位を際立たせるため、共産党は全人代の地位を高めることを理由に、李氏の序列を第2位に、首相である朱氏の序列を第3位に据えた。

そして、この「全人代常務委員長が第2位、首相が第3位」という序列のつけ方は、2007年の第17回党大会まで受け継がれてきた。習氏は中国共産党総書記に就任するため、自然と序列は第1位である。李克強氏は来年3月の全国人民代表大会まではまだ副首相であるため、習氏と並んで政治局常務委員に再選出されたことを理由に、序列第2位に就いている。そして、この新しい序列が今後5年間続く。(翻訳・編集/XC)

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