高さ150メートルの屹立するリング!12億円を注いだ奇抜建築、その用途は「鑑賞用」のみ―遼寧省

Record China    2012年11月14日(水) 0時55分

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12日、中国北部の遼寧省で建設中の景観建築「生命之環」が注目を浴びている。高さ150メートルの鋼鉄のリングが地面に屹立しているという奇抜な意匠。しかも、鑑賞目的以外に何の用途もないことがわかった。

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2012年11月12日、中国北部の遼寧省で、瀋陽市と撫順市の境界に建設中の景観建築「生命之環」が注目を浴びている。高さ150メートルの鋼鉄のリングが地面に屹立しているという奇抜な意匠。「いったい何の目的で建てられるのか?」と、長らく市民の関心の的になっていたが、実際のところ鑑賞目的以外に何の用途もないことがわかった。瀋陽晩報の報道。

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直径(=すなわち高さ)157メートルのリング状の建造物「生命之環」は、総工費1億元(約12億7000万円)以上をかけて2011年3月に起工した。使用した鋼材は3000トン、外壁には1万2000個のLED電飾を設置し、そのデザインも相まって、視覚的には非常に新鮮な建造物である。しかしその形状から、建築内部にほとんど利用価値はないと思われ、単なる“巨大なオブジェ”なのではないかという懸念も。実は、頂上まで登れるエレベーターを設置し、バンジージャンプの楽しめる観光施設として“有効活用”しようとの計画もあったそうだが、早々に頓挫しているという。

地元の都市建設関係当局による説明では、「これだけの予算をかけて用途のない建造物を建てるとは、公費の無駄遣い」との市民のクレームを受けて、急きょ浮上した「バンジー計画」だったが、設計当初から組み入れていない案だったため、安全面でこれを実行するのは困難だと判明したらしい。高さ150メートルからのバンジージャンプは、人体がその負荷に耐えられないという。立地面でも、集客は到底見込めない土地柄のため、これを断念した。「生命之環」は、2013年5月の完成を予定している。(翻訳・編集/愛玉)

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