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12日、身体にハンディキャップを抱えながら活動する中国の歌手リー・チェンさんが、このほど国内線の搭乗時、松葉づえの機内持ち込みを拒否されたという。小児麻痺によって歩行に障害があるため、普段から松葉づえを使っている。写真はリーさん。
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2012年11月12日、身体にハンディキャップを抱えながら活動する中国の歌手リー・チェン(李●/●=王偏に「深」のつくり)さんが、このほど国内線の搭乗時、松葉づえの機内持ち込みを拒否されたという。人民日報が伝えた。
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リーさんは、1999年にデビューした陝西省西安市出身の歌手。2008年の北京パラリンピックではイメージ大使を務めた。小児麻痺によって歩行に障害があるため、普段から松葉づえを使っているという。先日、浙江省杭州市の杭州蕭山国際空港で飛行機に搭乗しようとしたところ、この持ち込みを禁じられた。彼自身、20年以上にわたって飛行機を利用してきて、初めての経験だという。リーさんはこの事件について公式ミニブログ上で、「松葉づえなしで飛行機に乗れと言うなら、わたしは機体を這い上がって乗らないとならないのだろうか?」と抗議の意思を示している。現在、中国では共産党大会(十八大)が開催中で、数日後にも新政権が誕生するというタイミングだが、これに伴うセキュリティー強化によって、このようなおかしな事態が起こったものと考えられる。
リーさんのこの投稿に対する反響は大きく、わずか3時間で600件以上のコメントがついた。「あまりに融通がきかない対応だ」と批判が飛んでいるが、当の空港は「金属製の杖については、スチール管やレンガなどと同じく鈍器と分類され、以前から機内持ち込み禁止と規定されている。十八大開催とは関係なく、規定は変更していない」と説明している。また、チケット予約の際に航空会社に申し出れば、車いすのサービスもあるとのことだ。事前にこうしたシステムを知らない場合にも、空港側は航空会社と連携して、搭乗の補助は行っているという。(翻訳・編集/愛玉)
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