江沢民・胡錦濤氏よりも恵まれた環境、次期指導者の習近平氏は「軍のファミリー」―華字メディア

Record China    2012年11月15日(木) 6時6分

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10日、華字メディアは中国の次期指導者・習近平氏の来歴や特徴などに関する記事を掲載した。軍は習氏を「家族の一員」として扱っているという。

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2012年11月10日、華字メディア・明鏡新聞網は中国の次期指導者・習近平(シー・ジンピン)氏の来歴や特徴に関する記事を掲載した。

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習近平氏は1953年生まれで、中国共産党による中華人民共和国建国以降に生まれ、文化大革命期に青春時代を過ごした「第5世代」に属する。父親に「革命の英雄」とされる習仲勲(シー・ジョンシュン)氏を持つ習近平氏は「太子党」と呼ばれる中国共産党の高級幹部の師弟グループに属する。

青年時代に農村へ下放され農業に従事した経験を持つこの世代は理想主義と現実主義の合わさった独特の手段をとると米シンクタンク・ブルッキングス研究所の専門家は指摘。習近平氏に詳しい中港傳媒(メディア)の郭燕軍(グオ・イエンジュン)氏は「習近平氏は指導者の座に就いても農民を手厚く守るだろう」と語っている。

文化大革命後、父親が復権すると、習近平氏は政治家としてキャリアを着実に進める。国務院弁公庁で副首相秘書を務める一方、父親が軍に持っていた影響力は習近平氏にも受け継がれ、その後、副首相や政治局常務委員、軍事委員会秘書長といった要職に就いている。このような恵まれた環境は江沢民(ジアン・ザーミン)氏や胡錦濤(フー・ジンタオ)氏にはないもので、米中政策基金会の王翼(ワン・イー)氏は「軍は習氏を家族の一員として扱っている」と指摘している。

また、80年代から海外を視察するなど欧米諸国にも親しんでおり、今年2月には米国でオバマ大統領と会談し高い評価を得た。しかし、ジョージ・ワシントン大学のブルース・J・ディクソン教授は「習氏の昇進は党への忠誠心によるもので、最高指導者になったとき何ができるかが問題だ」と指摘。中国共産党は毛沢東トウ小平のような強い力を持つ個人の存在を望んでおらず、次期指導者に選ばれる習氏の政治手腕を疑問視する見方もある。

また、今後習氏は汚職などの政治腐敗に対して断固たる態度で臨むことを迫られるが、達成できなければ「中国共産党はさらに大きな問題に直面することになるだろう」と、ジョンズ・ホプキンス大学のデヴィッド・ランプトン教授は指摘。すでにブルームバーグが習氏の一族が不正に蓄財している可能性を報じており、打撃となっている。(翻訳・編集/岡田)

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