中国初のソフトウェア定義衛星、「天智1号」が打ち上げに成功

人民網日本語版    2018年11月20日(火) 18時20分

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中国科学院ソフトウェア研究所への取材によると、中国初のソフトウェア定義衛星の重要技術の検証に特化した新技術試験衛星「天智1号」が20日朝、酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、予定の軌道に入った。

中国科学院ソフトウェア研究所への取材によると、中国初のソフトウェア定義衛星の重要技術の検証に特化した新技術試験衛星「天智1号」が20日朝、酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、予定の軌道に入った。中国新聞網が伝えた。

天智1号は中国科学院が計画する「天智」シリーズの1基目となる技術検証衛星で、世界で初めて技術開発を展開し打ち上げられたソフトウェア定義衛星でもある。その中心となるのは小型高性能衛星搭載クラウドコンピューティングプラットフォームで、ペイロードのプラグアンドプレイ、ソフトウェアの需要に基づく追加ダウンロードをサポートする。ソフトを追加することで、衛星は異なった業務を遂行できるようになる。

中国科学院ソフトウェア研究所によると、天智1号の重さは約27キロで、高度500キロの太陽同期軌道を飛行する。「オープンな構造、モジュール集積、ソフトウェア定義、1基多能」という革新的な設計理念を採用している。主要ペイロードには、低エネルギー消費かつ高計算能力の小型クラウドコンピューティングプラットフォーム、超解像カメラ1台、広角カメラ4台が含まれる。

従来の衛星と比べ、天智1号には次の3つの長所がある。

(一)スマート化の程度が高く、衛星が入手する大半のデータは軌道上で処理でき、需要に基づき地上に伝送する。

(二)衛星はオープンシステムで、ユーザーは衛星向けにソフトを開発できる。また一定の手続きを踏まえ、開発したソフトを衛星に搭載し、軌道上での実験を展開できる。

(三)一般人も携帯電話で「追星」アプリを使うことで、衛星のリアルタイムの状態を確認できる。また衛星と「交流」し、さらには余裕のある時に軌道上でリアルタイムの「宇宙自撮り」などの指令を送ることができる。

中国科学院ソフトウェア研究所によると、天智1号は天智シリーズ新技術試験衛星の1基目で、今後5−8年間で2−10号の17基を宇宙に送り込む予定だ。「天智2号」の開発がすでに始まっており、来年下半期に打ち上げられる見通しだ。(編集YF)

北京時間20日午前7時40分、中国初のソフトウェア定義衛星「天智1号」が試験6号衛星と共に、酒泉衛星発射センターから打ち上げられた。

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