形勢逆転か!レアアースの「中国独占」打破に向け、ペンタゴン動く―米メディア

Record China    2012年11月10日(土) 12時20分

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7日、無人軍用機と電気自動車の製造に必要不可欠な原材料であるレアアースの生産・供給における中国の独占的地位を打破することに、米国防総省とトヨタ自動車が力を入れている。写真は内モンゴル自治区のレアアース鉱山。

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2012年11月7日、米通信社ブルームバーグによると、無人軍用機と電気自動車の製造に必要不可欠な原材料であるレアアース(希土類)の生産・供給における中国の独占的地位を打破することに、米国防総省とトヨタ自動車が力を入れていることが明らかになった。9日付で環球時報が伝えた。

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現在、全世界のレアアースの総需要の95%は中国が供給しており、海外の製造業者にとってはリスクが高い。2010年に中国がレアアースの輸出規制を行って以降、海外の買い手は代わりになる生産者探しを迫られている。しかし、世界で開発が提案されているレアアース鉱山400カ所以上のうち、十分な埋蔵量を有し、先進的な開発が進んでいるのはわずか5、6カ所にとどまるという。

米国防総省とアジア最大の自動車製造メーカーであるトヨタは、北米で鉱山を開発しているカナダの大手鉱山会社ユーコア・レアメタルズとマタメック・エクスプロレーションズとの提携を進めている。トヨタとマタメックの合資企業は現在、カナダ・ケベック州のレアアース採掘プロジェクトに取り組んでおり、年間生産量の初期目標は約2000トン。一方、ユーコアの米アラスカ州におけるレアアースプロジェクトの年間生産量は16年には3000トンに上るとみられる。米国のロビー活動専門会社によると、武器の製造に必要な高性能磁石に関して、米国防総省はすでに初歩的な「中国抜きの」サプライチェーンを形成している可能性がある。

データによると、世界のレアアース供給における中国の消費量は3分の2、米国は10分の1である。中国はいまだに新たなレアアース鉱床を発見しておらず、30年以内には資源をすべて使い果たすだろう。2016年には、中国を除く世界のレアアース供給量が現在の5倍に増加することが見込まれている。専門家は「中国のレアアース需要は依然強大で、米国が資源を保有することになれば、中国はレアアースの純輸入国になる可能性がある。形勢が逆転する時が近づいているようだ」と話す。(翻訳・編集/XC)

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