日本抜き世界一の天然ガス輸入国になった中国、将来的にシェールガスで自給自足か―中国メディア

Record China    2018年11月15日(木) 7時50分

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13日、鳳凰網は、中国が天然ガス輸入で世界一になったと報じた。資料写真。

2018年11月13日、鳳凰網は、ロイター通信の報道を引用し、中国が天然ガス輸入で世界一になったと報じた。

記事は「中国税関総署のデータを基に計算すると、今年1月から10月までに中国がパイプラインやLNG(液化天然ガス)の形式で輸入した天然ガスの総量は7206万トンで、昨年同期比で3分の1増加した。船舶追跡データによると、日本の同期の輸入量は6935万トンで、昨年同期比17%減。中国が日本に代わって正式に世界一の天然ガス輸入国となったことを意味している」と伝えた。

日本の天然ガス輸入が減少した理由について記事は、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」にあると分析。「福島第一原発の事故から7年が経過し、(各地の)原発を再稼働させているため、天然ガス発電の需要が低下したため」とした。一方、中国で天然ガス輸入が増加している理由について、「積極的にエネルギー消費における天然ガスの比重を増大させているため」と指摘。「エネルギー部門によると、17年から23年の間に、中国は世界の天然ガス消費を37%増加させることに貢献する。これはどの国よりも高い割合だ」と伝えた。

記事はまた、「天然ガスは、クリーンで高効率のエネルギーであり、中国にとって重要であることに疑問の余地はない。しかし、中国の天然ガス需要が高まるにつれ、輸入依存度が39%にまで上昇し、巨額の費用を払ってオーストラリアロシア、カタールなどの国から輸入している」と指摘。「中国の天然ガス生産量は、急激に上昇している消費量に全く追いついていないのが現状。17年の中国の在来型天然ガス生産量はわずか1480億3000万立方メートルにすぎなかった。米国は非在来型天然ガスだけで6040億立方メートルの生産量である」と伝えた。

記事によると、高まり続ける天然ガス需要に対応するため、中国は米国同様、シェールガスの生産に力を入れるという。最近発表された「中国鉱産物資源報告2018」によると、今年4月末までの時点で、中国のシェールガス埋蔵量は1兆立方メートルを超えており、埋蔵量は世界一だという。

中国新聞網の報道によると、11月7日の時点で、中国石油は四川省川南地区で103億立方メートルのシェールガスを生産しており、1日の生産量は1280立方メートルに達している。これは昨年同期比で約2倍の量だという。記事は「中国のシェールガス産業の発展により、わが国は天然ガスを自給自足できる見込みで、他人の制御を受けなくなるだろう」と予測している。(翻訳・編集/山中)

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