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2018年の天猫(Tmall)の「ダブル11」(11月11日にネットショッピングイベント)の最終的な取引額が2135億元(1元は約16.3円)で確定し、初めて2千億元の大台を突破した。このほかにも多くのECサイトが続々と新記録を打ち立てた。
2018年の天猫(Tmall)の「ダブル11」(11月11日にネットショッピングイベント)の最終的な取引額が2135億元(1元は約16.3円)で確定し、初めて2千億元の大台を突破した。このほかにも多くのECサイトが続々と新記録を打ち立てた。
2017年に北京市の消費者が天猫「ダブル11」で使った金額は86億元、そして今年は119億9300万元に達し、初めて100億元を上回った。「朝陽区の人々」は強大な購買力をみせつけ、34億8千万元の取引額で大きく寄与した。80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)が購買の中心として絶対的な地位を占めた。天猫がこのほど発表したデータによれば、北京の「ダブル11」では、80後が44.87%、90後が34.40%に上った。
大量注文の背後では、品質を重視する消費トレンドがますます明らかになっている。北京の80後が最も好むブランドは、アップル、ユニクロ、ソフィア、小米、ナイキで、最も好む輸入商品は健康食品、美容液、フェイスマスク、紙おむつ、粉ミルクなどだ。
▽子育てママは早朝ショッピングが好き?
蘇寧の「ダブル11」ビッグデータによると、ベビー・マタニティ用品は消費者のうち女性が65%を占め、売上のピーク時間は午前4〜6時と午後0〜2時だった。子育て中のママが家族の起き出す前と仕事の休憩時間に、子どものためにせっせと買い物をしている様子がうかがえる。
▽80後と90後のパパ・ママは母乳育児を好む?
蘇寧のデータによると、80後と90後のパパ・ママたちは母乳育児を好む傾向があり、電動タイプ搾乳機の売上増加率が手動タイプを抜き、母乳保存バッグの売り上げも前年同期比40%増加した。
▽90後の家具・インテリア製品の人気検索ワードは「便器」
トイレの「装備」と幸福感の相関性がますます高まっている。蘇寧の家具・インテリア部門のデータでは、便器が3年連続で90後の「検索ワード1位」の座につき、スマート便座の売上高は299%増加したという。京東の11月1〜11日のデータによると、スマート便座の消費者は35歳以下が41%を占め、また三線都市と四線都市の割合が30%に上った。
▽50歳以上の食洗機購入者が倍増
蘇寧のビッグデータによると、今年の「ダブル11」では食洗機がよく売れた。高齢者が「ものぐさ経済」に寄与し、50歳以上の食洗機購入者は同208%増加した。
▽何よりも健康がほしい
「何よりも健康がほしい」という考え方が各年代の消費者に浸透しつつある。京東のデータでは、保健用品の消費者のうち90後が40%以上に達した。1〜11日の健康関連サービスの売上高は前年同期の4倍になり、栄養・健康食品は同160%増加し、中国の老舗ブランド「同仁堂」が健康養生類でトップになり、手軽に食べられる瓶入り燕の巣は50万個も売れたという。
▽北京・上海のホワイトカラーは腰椎間板ヘルニアに?
腰痛や肩こりが心配なホワイトカラーは主に北京と上海に分布する。蘇寧のデータによると、この人々にとって飲料関連商品、カップ、クコウォーター、マッサージ器は残業の必須アイテムだ。京東のデータでは、1〜11月には1万元以上するマッサージチェアの売上高が前年同期の4倍になったという。
▽男性もますます「カオ」重視
京東のデータでは、1-11日に男性用のアイマスクや目元美容液の売上高が前年同期の6倍に増加したという。
▽ハートウォーミングな「手切族」 貧困者支援に541億元寄与
「手切族」(ネット通販で過剰な衝動買いをしてしまう人々)のお金の使い方は力強く、心温まるものでもある。阿里巴巴(アリババ)の貧困者支援基金の孫利軍・執行事務局長がこのほど述べたところによると、「昨年12月1日に当基金がスタートしてから現在までの間に、国家級の貧困県がアリババのECプラットフォームで行った商品取引の金額は541億元に上る」。これには「手切族」の寄与も見逃せない。(編集KS)